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#322 勝手に増えたと喜んだものの、実は濡れ手で粟ではなかった、自作ヨーグルト。

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 保温鍋がとてもいいと母親に散々勧めたら、大小とサイズを変えて2つも購入してました。で、あれやこれやと調理したようで、最近、保温鍋で簡単にヨーグルトが作れることを教えてもらいました。45℃にした牛乳にヨーグルトを入れて、あとは保温鍋にて放置という簡単さ。温度計がないため、最初は失敗もありましたが、温度さえ間違えなければ簡単。保温鍋にたんまりのヨーグルトが出来ていた時には、おお!と声をあげたほどで、 ちょいと得した気分にもなりました。  味は種になったヨーグルトそのまま。まさに、勝手に増えた的な感覚でして、お得感がとても強いのですが、さきほど気付いた。これ、実は濡れ手で粟とはちょっと違うことを。ヨーグルトとしては増えてくれるものの、そのベースになる牛乳は別。その都度必要になるわけで購入してこなければなりません。で、牛乳500ml使って出来るヨーグルトはおおよそ500ml。牛乳500ml分が約100円ですから、つまり、500mlのヨーグルトを作るのに約100円かかっていると。まぁ、 ヨーグルト500mlは 安売りしていても100円で買うことはできませんから、お得といえばお得なのですが、何もないところから沸いて出て来たお得感とは異なるものであり、それに気付いた時、ちょいとがっかりしました。  まぁ、自分で作ること、作られる工程を知ることに意義があるわけで、そう考えると、野菜を自分で作って喜ぶ姿と重なるところがあるのかもしれません。話は飛びますが、野菜といえば、今年の我が家のバルコニーは、クレソンが大増殖中、ブルーベリーが花芽を付けてます。バジルがそろそろ芽を出すかな。あとは、捨てずに植えておいたネギから芽が出てます。そう、我が家の家庭菜園はちょっと変わってます。夏にスーパーで安売りされないものを植えております。

#321 スピード感と意外性と、役者に摺り合わせた脚本が秀逸だと感じた、リベンジ。

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 BS253(D-Life)にて日本での放送がスタートしたばかりのrevengeですが、ところどころにおかしな矛盾は感じつつも、良く出来た作品だと思いながら見ております。主役であるEmily VanCampありきで作られたストーリーなのか、このストーリーゆえのEmily VanCamp採用なのかは分かりませんが、これがなんとも適役で、その点がイチオシな理由でもあります。そもそも、彼女のことはBrothers&Sistersで知りましたが、ふとした表情の中に陰といいましょうか、暗さがあることを強く感じてました。見方によっては、笑みの中にある企みを表現できる役者とでもいいましょうか。それが直接的にリベンジ(復讐)を意味するとは思いませんが、今回のこの役を演じるにはぴったりだと思うわけです。同じ役者ありき、もしくは役者を生かすというスタンスからドラマを作っても、この国とあの国では、こうも違うものかと感じたりもしましたが。  さて、その内容についてですな。細かなストーリーは触れずに起きましょうか。いいと感じた点を挙げてみましょうか。まずは、いきなり結末的なシーンからPilotをスタートさせて、そこまでたどり着くストーリーにて展開していくかと思えば、実はそれは通過点に過ぎないことが明らかにしつつも、その展開は、LOST的な後付け感とダラダラ感とは逆なスピード感があること。そして、予期せぬとまでは言わぬものの、ほほぅと思わせるオドロカシを見せる脚本も好印象。さらには、本国では16話まで放送後に、それまでをFrom the Beginingとしてまとめて、しかもフリーで公開してしまうスタイルも拍手喝采。ちなみに、その構成もわかりやすく上手く組まれていて脱帽気味。と、Facebook流に言うならば、「いいね!」 尽くめ。  唯一の難点はストーリーをどう落としていくか。リベンジがテーマゆえに、いつまでも続けられるドラマではありませんので。ひっぱってもSeason2かと。

#320 あと少しを望む部分はあれども、イチオシにかわりないBMW1シリーズ。

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 さらにクルマの話が続きます。以前、ちょいと書きました、BMW1シリーズですが、取材を兼ねて借り出して700kmほど試乗しました。やっぱり、いいです。とんでもなくいいです。ぱっと見の価格は高いけど、その内容を考えるととても安いと表現することができます。フォルクスワーゲンのゴルフは、いまでもベンチマーク的な存在ではありますが、1シリーズはそこに+50万円をした場合という、違った意味合いでのベンチマークになるクルマだと感じました。  何がいいかと言いますと、やっぱりバランスでしょうな。ステアリング、サスストローク、エンジン、すべてが同じフィーリングを奏で、それがハーモニーとなって響く。シナジーというと大げさですが、まさに協調して強調されるとでも言いましょうかね。分かりやすい部分では、安定性。前が見えぬほどの土砂降りの雨と、周囲のクルマはふらつきを余儀なくされる強風下でも、何事もないかのように安定したままに駆け抜けてしまいます。 あれだけの操縦性を備えながら、エネルギーとしては反対を意味する安定性が高いことは、もはや、いやはや。このクルマについては、 いやはや、という言葉しか出て来ませんでした。  ただ、長く付き合ってみると、ウィークポイントも見えてきました。燃費向上に大きく寄与してくれるアイドリングストップと1.6Lターボエンジンは、再始動時にラグを発生させ、コンフォートな乗り味を妨げようとします。つまり、きれいな運転をしようとすると、ドライバーは発進時に気を遣うと。まぁ、排気量の上で不利な上にターボチャージャーですから、致し方ないことは分かっていますが、ほかがいいだけに目立ってしまう部分かと。  それ以外は、満点以上。中回転域のトルクの豊かさと、トレース感豊かなサスペンションフィーリングは、もう絶品の域。まぁ、16インチ仕様でも、不快感に 届かぬ固さも見せますが、十分に納得できる範疇。考えてみたら、借り出したのは、走りとしては極ノーマルな仕様(スタイル)。そう考えると、ますます個人的にイチオシなモデルであることに代わりありませんでした。趣味嗜好は違いますが、個人的には、86/BRZを買うならば、1シリーズを選びます。

#319 完成度は期待どおり、でも、わずかな分かりづらさがある、トヨタの86。

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 なんだかよく分からない陽気が交錯していますが、東京の桜はようやく満開を迎えたようですな。4月も6日ですか。早い、早い。今年の春といいますか、GWは、うれしいことに八ヶ岳に滞在して、花豆を手伝えることになりそうです。なんだかんだいっても八ヶ岳とは縁が切れないようで、それもまたうれしいことだったりします。まぁ、詳細についてはまた後日。  で、またもクルマの話、今回はトヨタのハチロクです。先月末の試乗会にて、あれこれ確認してきましたが、商品の完成度は予想どおりであり、想像以上。言うまでもなく、 失ったクルマらしさを取り返したところにアドバンテージがあり、それはあの頃を知っている者、知らぬ者、ともに受け取り方は違うかもしれませんが、乗ってみればすんなり受け入れられるかと思います。この点はスバルのBRZも同じ。そして、誰のためのクルマかが分かりづらい点も、これもまたBRZ同様。  で、で、ハチロクですな。実は、試乗して分かったことと、開発者と話をして驚いたことがありました。それは想像以外の部分で。ひとつ目はデザイン。今回、デザイン担当はトヨタでしたが、それには理由があったようです。トヨタでは、ボディデザインによる走行性のチューニングを行っているそうで、ですから、 トヨタが担当するのは、 設計という意味合いにおける本来のデザインからも、 自然な流れだったのでしょう。ただ、 それは高速域走行を語る際によく耳にするいわゆるダウンホースを得るという手法とは異なり、いわゆる風洞実験から得られるものと少々違い、 30km/h程度でも明確に効果が表れ、結果としてコントロールのしやすさ、安定性を両立させているそうで。つまりですね、まさに感覚の領域の話。 そして、シャシーチューンよりもいろんな意味で自由度が高いとのこと。もちろん標準車にあれこれ盛り込まれていますが、オプションとして設定されたエアロスタビライジングフィンもそのひとつだとか。たかがあれだけで、相当な効果があるとか。価格は1万5750円と安くはありませんが、それもまた刺激と捉えることができますし、取り付け位置もキーとなるため型紙まで用意したところも、商品性としては良いアプローチかと。なるほどね、 ほほぅと思ったものの、残念だったのは、それらについてカタログでは全く謳われていなかったこと。まぁ、 スタートしたばかりの試みゆえに、

#318 CX-5にあふれる、基本に忠実であることをベースとしたスポーティな性能。

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 さて、引き続いてディーゼルエンジン搭載モデルの話題。先日、マツダ CX-5の試乗会があり、いろいろな仕様にじっくりと乗ってきました。結論としては、正論だらけのクルマってところでしょうか。それは走行性能はもちろん、価格帯やらラインナップに至るまで。言い換えれば、非の打ち所がないとも言えますし、ウィークポイントを語ることは重箱の隅をつつくかのよう。ただ、製品に対する取り組み方を含めて、全くもっての新製品でありますから、未完な部分が極わずか見えてしまっているのも事実。強いて言えば、ウィークポイントはそれくらいで、 あとは好き嫌いの問題かと。  ひとことで言うならば、個々の仕上がりがよく、そして、トータルバランスがいい。注目のディーゼルエンジンは、極太なトルクだけではなくそのフィーリングにフラット感を表現し、ステアリングは戻しを含めて適切な操舵感が存在し、ブレーキは異と不足を感じさせないフィーリングを作り上げています。一方のガソリンは比較すると、トルク感、つまりパンチが薄いものの、フラット感を優先させた結果、扱いやすさを手に入れ、そして軽快感を愉しめるセッティング。で、17インチ仕様はコンフォート感を大切にしながら、不足ないグリップ感を持っておりましたし、19インチは不快な固さを残さず、かといってシャシーとのバランスを優先したグリップ感が好印象。今回は5グレードに試乗しましたが、いずれのキャラクターを、何かを犠牲にすることなく表現しており、それがCX-5の美点にもなっていました。  ところが、CX-5に対する高評価はそれだけに止まりません。試乗後に聞いて驚いたのですが、ダンパーはタイヤサイズに関わらず1タイプのみでまとめあげているそうで。2サイズも異なるタイヤなのに、1種類のダンパーで不足を感じさせない性能を実現してしまうとは、まさに天晴れかと。ただ、その理由はコストだけではないようで。製品としての完成度を高めるためには、 それぞれのパーツを極め、特化したバランスを作り上げるというのが正攻法。 しかし、ハイバランスの上に成立させると、経年変化はもちろん、構成パーツを交換したことで、簡単にバランスを崩してしまうことがあり、それによって製品そのものに対する評価が変わる恐れがあると。まぁ、分かりやすい例としてはタイヤ。アフターものに変えた際、サイズを変更した時、乗り味

#317 予想どおりの期待感そのまんまだったBMWのX5ディーゼルとNew iPad。

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 さて、BMWのX5に追加されたディーゼルエンジン搭載モデルです。3シリーズ同様の期待感がありましたが、こちらもやはり想像どおり、そのまんま。極太トルクを有しながら、それを叩きつけるのではなくジェントルに使いこなし、直噴らしいカラカラ音を残しながらも、フロアからの振動を抑え込み、素直さの延長線上にラグジュアリィを描いたハンドリングに、バタバタを許しながらも不快感ギリギリを攻めたシャシー。想像のまんまでした。衝撃という意味合いのオドロキがないことは、そのブランドに対する安心感があるとも表現できますが、まぁ、仕様差あれどもそれを実現できているのは、BMWだけではないかと思います。ほんと。バタバタと書きましたが、リアタイヤは315/35R 20であったことを考えると、逆によく抑え込んだと思えてきますから、そういう意味でも優秀かと思います。好みかと言われると、個人的にはもう少しストローク感が欲しいという点から少しズレがありますが。  ブランドに対する安心感という意味では、アップルも同じかと。というわけで、昨夜発表された新しいiPadを、触れることなく、購入に踏み切ってしまうのも、やはり、ブランド性が明確だからだと思うのです。

#316 2WDなれども、ジープらしさだけを上手く抽出していた、ジープ・コンパス。

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 最近のジープはなかなかいいです。それは自らがどうあるべきかというスタンスを再確認し、それをダイレクトに表現しているからにほかなりません。といっても、それは製品そのものの話で、日本での展開はまた少しズレが感じられたりもします。まぁ、それは国の事情がありますので致し方ないのでしょうけども。  さて、ジープとしては初の2WDオンリーモデルとして、エントリーポジションにあるコンパスが日本上陸を果たしました。そもそも、ヨーロピアンテイストを表現したエントリージープとしてデビューしましたが、本国でも人気はイマイチだったようで、 サイド、リアセクションは大きく換えることなく、フロントマスクにグランドチェロキー顔を表現して、そのイメージを上手く落とし込んできました。まぁ、その手法は微妙かなと思いながらも、仕上がりのよさからすれば、良くやったなといわんばかりでした。聞けば、ヘッドランプユニットそのものはグランドチェロキーからの流用だそうで、それが話題性を狙ったものなのか、コストからなのかはわかりませんが、まぁ、よくやった感はあります。  肝心な走りは、パトリオット2WD同様に、軽快感があふれており、サスストロークを上手く生かした乗り心地作りはとっても良いかなと。18インチに対して、いろいろありますが、これもまたよくまとめてる。全体として、ルーズさはありますが、曖昧さに感じさせず、コンフォートに変換しているところなどは、唸らずにいられません。これは、まさにジープらしい乗り味そのものであり、ジープの悪路走破性(4WD)だけを上手くはぎ取った感があります。つまり、安易なチープジープになっていないところがアドバンテージだと。  さて、FIATグループとの関係から、 日本でのジープも、 組織的に大きな変更があるようです。アナウンスを聞いた時には、ジープらしさが失われゆくんだろうなと思いましたが、振り返ってみれば、ジープというブランドは、あちこちの会社を渡り歩きながらも、オリジナリティを失うことなく、時代の流れに合わせた進化をしてきました。いろんなことが変わるのでしょうけど、たぶん、大丈夫でしょう。  と言いながらも、時代がひとつ終わったという感を強く受けたのも事実。それはプライベイト、仕事関連の付き合いなど、含めて。試乗会後に、久々に顔を合わせたカメラマンと、気の合う同い年の編集