#1819 フェンダーは60mmワイド? え、たったそれだけなの? という、BNR32型スカイラインGT-Rのクールさ。
なんだかんだいいながらですね、やっぱり、スカイラインGT-Rの中でこのR32型はものすごくカッコいいモデルだなぁと思います。なぜか、なぜか、って、フロントのアッパーグリルが閉ざされた感にあえてグリルを付け加えたこと、フロントとリアフェンダーに専用のデザインを組み合わせたことで、まったくもって別モデルに見えてきます。この後のモデルでは、フェンダーデザインにこだわり過ぎる傾向が出てきますが、レギュラー登録モデルとしてはちょうどいいんじゃないか、と思えるサイズ感で整えられています。具体的な数値を見ていきますと、全幅は1755mmとなっていますので、ノーマルが1695mmでしたから、両側合わせて60mmワイドに。つまりは、片側でいえば30mmワイドにしかなっていませんから、今振り返ると、たったそれだけで、あの存在感を表現しており、まさにオドロキなところとも言えるかな、と。フロントももちろんですが、リアフェンダーのデザインもまさに秀逸であり、余計なラインを入れることなくバンパーへと収束させていて、実に美しいといった感が漂っています。
あとは、あの5本スポークのホイールデザインでしょうね。個人的には、ノーマルが採用しているホイールで、推しは3本あるんですが、そのうちの1セット。WJ型グランドチェロキー、BH型ランカスター、そして,R32型なGT-Rですが、このGT-Rのデザインはもはや交換する必要なし、と言いたくなるほど美に適っているかと思います。16インチというサイズもそうですし、50扁平なままのタイヤサイズも至極であり、もはやバランスとして完璧だと見えてきます。ほかのホイールデザインがそこには重なりませぬ。
なんでしょうかね、このクルマの価値は、やはり存在感といいましょうか、重厚さといいましょうか、まさにオリジナリティあふれる乗り味にあるかな、と思います。もう、こういったモデルは出てこないんじゃないかな、そう思わせてくれるところに、ポイントがありまくり、って感じです。そうそう、とある街道に、このR32と現行型が、もちろん別物件でばらばらに並べられている家があります。どっちがカッコいいかといえば、もちろんR32のほう。しかも、そのR32はノーマルのままに整えられていて、もう、うっとりといった感じです。