#1685 元旦にして今年のベストバイだと確信した、AirPodsMax。
あたらしもん好きです。昭和生まれですから、バブル景気をちょっとだけですがかすった世代ですから。ということもあって、後先考えても仕方ないし、それを行動に移してきましたが、昨今は、後先を少しですが考えるようになったためか、その飛びつき度はスローになってきました。とりあえず、使ってみたい、そう思える商品が少なくなったことも要因であり、なんとなくという理由で手に入れてしまう行動が少なくなったのも、また、事実ではありますが……。
昨今、そんなスタンスにあって、それでも飛びついたものがありました。それが、AppleのAirPodsMax。ヘッドフォンにしてはやたら高い、でも、カッコイイ、そして、何かが劇的に違うらしい、これこそ体験してみないとその良さは分からない、という流れで、勢い余って、購入。まぁ、かつての、Appleの新製品購入の流れですな。ということで、同時期にM1チップを搭載したMacbookAirも注文しています。あちらも新しさがありましたから。と言いながらも、どちらも返品はありうる、そういう前提での購入であり、丁度ホリデーシーズンだったことも後押しをしました。
そのAirPodsMaxですが、実際に使ってみれば、期待以上が多くありました。まず、デザイン。ま、見た目はさておきですね、オーバーヘッドタイプのヘッドフォンをセットすると何が気になるって、イヤーパッド部分よりも、ヘッドバンド部分っつーんですか、頭部上部のバンド部がですね、自分の場合、最初から違和感が存在し、やがて気になるようになり、痛くなっていました。それがですね、セットしている感覚がない。実際、重量はあるんです、このヘッドフォン。ところが、セットすると、その感覚が、重量感とともに見当たらないというか、消え去る。セットしている感覚がないというのではなく、むしろ軽い。もう、これだけでやられた感がありますが、その上で、音がスゴイ。DSPによる音場が明確になるという不思議感はありますが、それがイヤミになっていない。むしろ、ここまで収録されていたのか、と思わせるほどにナチュラル。分かりやすい表現を使いますと、ハイハットの刻みが聴こえてくるようになるし、そのポジションまでが明確に分かる、そんな感じ。
なので、いわゆるデータ圧縮をした音源と比較すると、その加減にもよりますが、いわゆる太さがないことに気付きます。倍音で構成されていた太さ。芯が細くなると表現すれば伝わるでしょうかね。結果、音域によっては音圧が下がっているような印象を受けます。ま、このあたりは、演出のほうがナチュラルかどうかはさておき、印象はいいほうへと導かれます。もう少し言い換えますと、非圧縮音源だったとしても、AirPodsMax以外ではこの不足な音しか再生できなかったため、それに気付きませんでしたといった感じ。つまりですね、不足を補ってくれるというよりも、これまでとは違う音を伝えてくれるデバイスとしての価値がありました。それに気付くと、そこからは、まさに持っているCDを引っ張り出すかのように、あれこれと聴きまくりました。再定義されて、新たな一面を発見できたといった感覚。
で、聴き進んでいったところ、リマスターされた音源よりも、発売当初のままのリミックス音源ほうが、しっくり来るということに気付きました。あの当時の録音技術というよりも、あの頃のサウンド(流行サウンド)と、楽曲のバランスが取れている。前面にいなかった、でも、存在としては必要だった音が、リマスターによって明らかたるサウンドとして暴かれてしまうと、やり過ぎ感をすぐに覚え、そして、それが耳障りな派手さであることも分かります。なんていうんでしょうかね、AirPodsMaxは素性を暴いてしまう、そんなキャラクターも持っていましたといえば、伝わるでしょうか。
というわけで、結果、これは代わるものが見当たらないし、何よりも、この体験をさらに続けたいとばかりに、予定外にAirPodsMaxは返品しませんでした。その一方で、MacBookAirは返品。もちろん、M1チップ搭載モデルのポテンシャルに驚き、ほぼApple謹製アプリケーションしか使わない自らのスタイルでは十二分を感じましたが、このバランスはM1チップを搭載したiMacで整えよう、そう思ったもので。あ、Motor-fan webの2020年の推しカーで、2020年に買って良かったモノとして、このM1なMacBook Airをピックアップしましたが、今はもう手元にありません。ちなみに、返品は2021年になってから。さらに言えば、AirPodsMaxをピックアップしなかったのは、2021年の元旦到着だったためです。