#1650 リニューアルしながらシュリンクフレーションしていたココナッツサブレ。


 余裕のない日々が連続しており、なぜか仕事の依頼を締め切りが重なるようにいただき、とうとうお断りすることまで発生。フリーというのは、これが辛いんですが、ま、仕方ない。中途半端に引き受けて、締め切りを破ってしまうようでは、仕方ないですから。というわけで、連休初日の土曜日も1日中原稿書きの予定なんですが、仕事の前にと、近所のスーパーへと出掛けてきました。そのスーパーですね、ここ2年ぐらいで、入れ替わったんですが、突然に大量に仕入れて、期間で大安売りする商品があります。ま、正直、プライベートブランドの納豆の価格から判断するに、業者にかなり無理難題を押し付けていることも見えてきて、利用する者としてはあまり心地いいもんではないんですが。歩いて行ける範囲にあるスーパーがここにしかない、つまり、ま、仕方ない、とばかりに利用しています。で、そのスーパーですね、そうやってほかで特売している値より、安く売っている商品があったりしてですね、ついつい、余計なものを購入してしまう。そして、ここ10年以上買わずにいたのに、ついつい買うようになってしまったのがですね、菓子の類い。キャラメルコーン69円とか、レディーボーデン219円とか、これが期間限定(いつまでかは分からない)とはいえ、レギュラーで売っているわけですから、そりゃ、買ってしまうわけですよ。ね、仕方ないでしょ。
 ということで、そんな仕方ないシリーズに、写真の日清シスコのココナッツサブレがあります。物心ついた時には存在していたおかしでしたが、パッケージのデザインと書体と、何よりもあの色づかいに戦前というよりは、大正・明治を感じ(誕生は1965年だそうですが)、味わいも含めて、好みな菓子のひとつでした。で、そのスーパーでいつも86円で売られていましてね、しかも、幼少の頃にはなかった発酵バター味ってのがありまして、スーパーに行くたびに籠に入れておりました。しかも、2つずつ。で、さきほどスーパーへ出掛けたところ、いつもの棚に新パッケージが並んでいました、旧パッケージの横に。旧パッケージから、ココナッツサブレという言葉よりも、発酵バターという文字のほうが、大きくデザインされていましたが、新パッケージではさらにそれを極め、なんつーですんかね、機能性をアピールするかのようなデザインとなり、写真や地のテクスチャー(もちろん印刷)の派手さから、個人的にそこに何かを感じ取りました。
 で、レジで並んでいる時はリニューアルなのかなとも思ったのですが、帰路、ふと、これって、リニューアルを兼ねたシュリンクフレーションか? と、疑いを持ち、帰宅して比較するとわずかではありますが小さくなっていました(写真右)。で、重さは、小数点以下まで計測できなかったので正確ではありませんが、新が6gを示しながら時々5gになっていたこと、新旧を一緒に計測すると6+6で12gにはならず、11gになっていましたから、新のほうが軽いことは確実な様子。まぁ、誤差の範囲内なんでしょうかね。ただ、そんな計測をしながら撮影していて気付いたんですが、なんと表に書かれている材料使用割合が、発酵バター1.4→1.1%に、ココナッツ1.7→1.9%と変更されていました。まぁ、このあたりは味付けの加減なので、減ったからいい、増えたからいいというわけではありませんが、なんかね、コストが掛かるバターが減ったことは、あんまりいい印象を与えませんな。
 ただ、なんだかんだいいながら、おかしの場合は味わいが大切ですから、重量が減った、増えたで語ってはいけないと思いつつ、食してみると。ああー、なるほど、パッケージのデザインどおりを感じました。新しいほうは、ひとことで言うならば、派手。ココナッツの風味を強めて、バターの味わいを抑えた感じ。ま、悪くはない、悪くはないけど、あ、これって、はじめてココナッツサブレを食べた時の、あの感激に似ていて、驚かしといいますか、オリジナリティが感じられていいな、と感じつつ、旧を食すと、これがですね、落ち着きがある大人な風味。なんつーんですかね、派手じゃない。でも、ずっとりといわんばかりの太さに通じるしっとり感がある、と。
 このあたりは、好みだと思いますけどね、思いますけどこうして時代ってのは移り変わっていくんだなを感じつつ、まだ旧が残っているうちに買いだめしなきゃとも感じた次第なのです。

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