#1624 個人的には違うを感じるけど、走りの進化はアリな、新型デリカD:5。
あまりに放置しすぎました、ここ。ブログスタートして以来、はじめてではないでしょうか、1か月も放置しておいたのは。というわけで、らしさ復活とばかりに連投を開始します。まずは、デリカD:5から。そう、フルモデルチェンジ並のフェイスリフトに賛否両論という話題を振り撒きながら、実はビッグマイナーチェンジだったという、あのデリカD:5から。
個人的な意見としてはですね、このアプローチは、ナシだと思います。その理由……、そもそもデリカD:5とは、ほかのミニバンとは似ていないデザイン、走り、つまりはコンセプトから、日本でポピュラーとされてきたミニバンたちとは一線を画し、それがゆえに、細々とはいえ販売を続けてこられたモデルです。今回の改良はそれらを否定しているかのようなメッセージ性をデザインに込め過ぎており、つまりですね、"何か違う"を感じてしまうのです。分かりやすく言い換えますとね、せっかく唯一無二(あまり好きな言葉ではない)たるポジションを確立したのに、自らのポジションを誰にも言われることなく、譲ってしまったとでもいいましょうか。そう、コンセプトカーとして発表されたトヨタ・TJクルーザーって、実はデリカD:5のポジションそのもの。ま、あちらはコンセプトカーですから、そのまま市販ってのはありませんけどね、なんか、そのポジション争いに、かつてのパジェロとプラドを感じてしまうわけでして。そうなんですね、パジェロ以上に、いとも簡単に道を譲ってしまうことになるわけで……。なんてことは、開発者の方にダイレクトに伝えてあります、もちろん、個人の感想として。
ということもあって、新型デリカD:5が商売的に成功したとしても悪評は残る可能性があります。ありますが、ま、それも話題と捉えるといいのかな。と、ここから見方は、ライターへと変わっていきます。といいつつですね、実のところ、これまでのデリカデビューをふり返ってみると、4世代目、5世代目デビュー時は、そのデザインにしても、コンセプトにしても、非難轟々でした。しかし、いつしか皆、それに共感し、納得し、そしてファンになっていくわけですから、この新型を謳うデリカD:5も、きっと馴染んでいくのではないか、とも思えます。……、思えないか……。どうだろう……。
ま、と、ここまでは、ほっとんどフェイスデザインに関しての話。実は、改良トピックはフェイスリフトだけではなく、インテリア質感の大幅なアップにもあります。で、これがですね、異例ともいえるほどの改良でして、現行型のインテリアデザインをひと世代どころか、完全に過去のものへと追いやりました。インパネでは、木目調パネルの使い方と、神殿かのようなクラスターの造形に、派手ではないシンプルを感じました。特に木目調パネルは、個人的に好きではない加飾ですが、面を大きく確保しながら、チープに見せない手法は、ほほぅと感心しきり。ただですね、と、結局、惜しいがあったりするんですが……、セカンドシートのサイズがですね、小さい。というか、大きくない。後で述べますが、走りにも質感が与えられたのに、シートの形状はそのまま。なんかね、もったいないなぁを感じるわけですが、ま、ビッグマイナーチェンジですから、シートまで変えてはいられませんやね(フロントは変更)。
で、個人的にいちばん感心したのはやはり走りですな。プロトタイプ試乗会ゆえにサイクルスポーツセンターというクローズドコースではありましたが、ハンドリングからサスペンションの懐の深さ、さらにはボディ剛性まで、チューニングたる可能性、つまりは熟成レベルがとても高く、ひたすらに感激。大改良を受けたディーゼルエンジンはトルクによるゆとりを8速ATともにジェントルたるフィーリングを作り上げており、ストレスなし、そして、不足なし、つまり不満なし。サスペンションもダンパー容量を増やしたこともあって、もう懐の深いこと、深いこと。それは、走り出しからすぐに大らかさとして感じ取ることができますが、コーナーではミニバンたるパッケージングに見合ったロール量を提供し、その沈み込みゆくフィーリングもきめ細やかで、タイヤの接地感もあいまって、極上。つまりですね、ロールを消そうとするのではなく、ロールフィールすら心地よさに転換してしまう、その正攻法たる三菱のスタンスにも拍手喝采。サイクルスポーツセンターでしたので、路面状況はとてつもなく滑らかでありますが、アルファード、ヴェルファイアのハイプロファイル仕様(!)タイヤでの乗り味に勝っていると感じたほどでした。って、デリカD:5のタイヤはジオランダーSUV、つまりオールシーズンタイプなのですが、頭ごなしにオールシーズンタイプだから走りはダメではなく、ちゃんとバランスを整えて、愉しい走りを導き出していること、これぞ正しいチューニングを感じさせるところも、好印象でした。
そういった上質感に酔いしれていると、フェイスデザインも、いつしか、まぁ、いいんじゃないと思えてきます。そうなんですね、この走りを知ってしまうと、運転中はどうせフロントマスク見えないんだし、どうでもいいじゃん、と思えてくるのです。そうだ、オフロードとは呼べぬほどの、ラフロードシーンをほんのわずかに試すこともできましたが、上り坂で対角線のタイヤが浮いてしまうようなシーンでも、制御によって、これだけのボディを持ち上げてしまいます。オフロード走行で最優先されるべきサスペンションの伸び縮みは期待できないんですけどね、ふーん、まぁ、思っていたよりは粘る制御になっているね、って感じに仕立ててありました。ちなみに、ボディクリアランスの値が小さくなっていることに関しては、この走破制御レベルを考慮すると、むしろ止めておいておいたほうがいいのかな、とも感じました。そう、ボディをヒットするところまでが、デリカD:5が走ることがシーンですよというアラートと捉えて。
ということで、新型デリカD:5。そもそもミニバンを必要としない身ゆえに購入対象には入りませんが、いずれかの国産モデルを購入しなきゃいけないという立場になったならば、あいかわらず、選びますな、この新型デリカD:5を。あ、そうそう、旧型フェイスキットとか、サードパーティから出ないんでしょうかね、売れると思うんですが。ただ、あれか、面積が大きいから高くなる……、売れない……、まぁ、価格設定が難しいか……。
個人的な意見としてはですね、このアプローチは、ナシだと思います。その理由……、そもそもデリカD:5とは、ほかのミニバンとは似ていないデザイン、走り、つまりはコンセプトから、日本でポピュラーとされてきたミニバンたちとは一線を画し、それがゆえに、細々とはいえ販売を続けてこられたモデルです。今回の改良はそれらを否定しているかのようなメッセージ性をデザインに込め過ぎており、つまりですね、"何か違う"を感じてしまうのです。分かりやすく言い換えますとね、せっかく唯一無二(あまり好きな言葉ではない)たるポジションを確立したのに、自らのポジションを誰にも言われることなく、譲ってしまったとでもいいましょうか。そう、コンセプトカーとして発表されたトヨタ・TJクルーザーって、実はデリカD:5のポジションそのもの。ま、あちらはコンセプトカーですから、そのまま市販ってのはありませんけどね、なんか、そのポジション争いに、かつてのパジェロとプラドを感じてしまうわけでして。そうなんですね、パジェロ以上に、いとも簡単に道を譲ってしまうことになるわけで……。なんてことは、開発者の方にダイレクトに伝えてあります、もちろん、個人の感想として。
ということもあって、新型デリカD:5が商売的に成功したとしても悪評は残る可能性があります。ありますが、ま、それも話題と捉えるといいのかな。と、ここから見方は、ライターへと変わっていきます。といいつつですね、実のところ、これまでのデリカデビューをふり返ってみると、4世代目、5世代目デビュー時は、そのデザインにしても、コンセプトにしても、非難轟々でした。しかし、いつしか皆、それに共感し、納得し、そしてファンになっていくわけですから、この新型を謳うデリカD:5も、きっと馴染んでいくのではないか、とも思えます。……、思えないか……。どうだろう……。
ま、と、ここまでは、ほっとんどフェイスデザインに関しての話。実は、改良トピックはフェイスリフトだけではなく、インテリア質感の大幅なアップにもあります。で、これがですね、異例ともいえるほどの改良でして、現行型のインテリアデザインをひと世代どころか、完全に過去のものへと追いやりました。インパネでは、木目調パネルの使い方と、神殿かのようなクラスターの造形に、派手ではないシンプルを感じました。特に木目調パネルは、個人的に好きではない加飾ですが、面を大きく確保しながら、チープに見せない手法は、ほほぅと感心しきり。ただですね、と、結局、惜しいがあったりするんですが……、セカンドシートのサイズがですね、小さい。というか、大きくない。後で述べますが、走りにも質感が与えられたのに、シートの形状はそのまま。なんかね、もったいないなぁを感じるわけですが、ま、ビッグマイナーチェンジですから、シートまで変えてはいられませんやね(フロントは変更)。
で、個人的にいちばん感心したのはやはり走りですな。プロトタイプ試乗会ゆえにサイクルスポーツセンターというクローズドコースではありましたが、ハンドリングからサスペンションの懐の深さ、さらにはボディ剛性まで、チューニングたる可能性、つまりは熟成レベルがとても高く、ひたすらに感激。大改良を受けたディーゼルエンジンはトルクによるゆとりを8速ATともにジェントルたるフィーリングを作り上げており、ストレスなし、そして、不足なし、つまり不満なし。サスペンションもダンパー容量を増やしたこともあって、もう懐の深いこと、深いこと。それは、走り出しからすぐに大らかさとして感じ取ることができますが、コーナーではミニバンたるパッケージングに見合ったロール量を提供し、その沈み込みゆくフィーリングもきめ細やかで、タイヤの接地感もあいまって、極上。つまりですね、ロールを消そうとするのではなく、ロールフィールすら心地よさに転換してしまう、その正攻法たる三菱のスタンスにも拍手喝采。サイクルスポーツセンターでしたので、路面状況はとてつもなく滑らかでありますが、アルファード、ヴェルファイアのハイプロファイル仕様(!)タイヤでの乗り味に勝っていると感じたほどでした。って、デリカD:5のタイヤはジオランダーSUV、つまりオールシーズンタイプなのですが、頭ごなしにオールシーズンタイプだから走りはダメではなく、ちゃんとバランスを整えて、愉しい走りを導き出していること、これぞ正しいチューニングを感じさせるところも、好印象でした。
そういった上質感に酔いしれていると、フェイスデザインも、いつしか、まぁ、いいんじゃないと思えてきます。そうなんですね、この走りを知ってしまうと、運転中はどうせフロントマスク見えないんだし、どうでもいいじゃん、と思えてくるのです。そうだ、オフロードとは呼べぬほどの、ラフロードシーンをほんのわずかに試すこともできましたが、上り坂で対角線のタイヤが浮いてしまうようなシーンでも、制御によって、これだけのボディを持ち上げてしまいます。オフロード走行で最優先されるべきサスペンションの伸び縮みは期待できないんですけどね、ふーん、まぁ、思っていたよりは粘る制御になっているね、って感じに仕立ててありました。ちなみに、ボディクリアランスの値が小さくなっていることに関しては、この走破制御レベルを考慮すると、むしろ止めておいておいたほうがいいのかな、とも感じました。そう、ボディをヒットするところまでが、デリカD:5が走ることがシーンですよというアラートと捉えて。
ということで、新型デリカD:5。そもそもミニバンを必要としない身ゆえに購入対象には入りませんが、いずれかの国産モデルを購入しなきゃいけないという立場になったならば、あいかわらず、選びますな、この新型デリカD:5を。あ、そうそう、旧型フェイスキットとか、サードパーティから出ないんでしょうかね、売れると思うんですが。ただ、あれか、面積が大きいから高くなる……、売れない……、まぁ、価格設定が難しいか……。