#1607 らしさを見失わずに、イマドキへ進化した、新型ジムニーとジムニー・シエラ。


まずですね、チルトステアリング機能がついたこと。そうなんですね、先代ジムニーには付いておらずで、同業者に話すと、え、付いていなかったの? と言われるほど、イマドキじゃない部分でした。でしたが、まぁ、軽自動車ですし、そんなもんでしょうとは思っていましたが、ただ、実際、ステアリングホイールの位置が高く、まぁ、あたかもトラックやバス的な、角度が浅いこともあって、握りづらい。ならば、シートポジションをアップライト気味に取ってみるんですが、しっくりこず。というわけで、チルトステアリングがあったらいいなぁと思っていました。ら、付いた。いいなぁ、と。
次は、カップホルダーですな。あのですね、軽自動車ゆえにインパネ、コンソールは、装備どおしで場所の奪い合いとなっていまして、カップホルダーはサイドブレーキの後ろ、そう、乗用車だったらコンソールボックスが来るあたりにあります。で、これは新型でも同じなんですが、旧型はですね、カップホルダーが浅いため、ちょっとラフに走っていると、ペットボトルが斜めになり、かなりラフな走りをすると、飛んで行きます。で、新型、これが改善されていまして、深さを少々稼ぎ、今、主流の500mlのペットボトルがしっかりと落ち着いていてくれるといいます。これもまた、いいなぁ、と。


と、書き出すとキリがないのですが、R06A型ターボを搭載したこともそう。先代ジムニーのターボエンジンは途中で中低速トルクをキーに、扱いやすさをプラスしていますが、それでも3000回転前後でのトルク差、フィーリング違いは大きく、特にMTだと運転のしづらさがありますし、オフロードでは、大きな岩に乗り上げるとか、上り坂やらで、低回転域トルク不足から、ギリギリを狙ってもエンストさせてしまうことが多々。ということで、新型エンジン、羨ましい、と。そのほか……、あれですな、疑似LSD効果をもたらしてくれるブレーキLSD。片輪が空転した際にブレーキを制御して、接地輪にトルクを回すという、機能。ジムニーとしては初採用となりますが、もはや当たり前の機構。まだ試してはいませんが、発表会場でのムービーを見る限り、ドライバーがスタックから復活しようとあれこれしてから介入してくるようで、お節介加減はなさそう。実際、この機能は、いらねーよと、ついつい口にしたくなるんですが、あるに越したことはない機能でして……、そう、うらやましい、と。
今日のところはここらでやめておきましょうかね。というわけで、新型ジムニーとジムニーシエラ、いいと思います。買うんだったら、グリーンかグレーですな。ツートーンとイエローは、まったくもって興味なしです。