#1595 ジムニーもいいけど、フォード・フィエスタもとってもいい、って話。

いたんですけどね、あのですね、先日、釘を踏みつけてタイヤがパンクしましてね。で、パンク修理して、空気を入れて気付いたんですけど、前後とも280kPaに整えられていたものであまり気にせず、そのままに乗っていたんですが、この度、マニュアルにて確認したところ、フロントは240kPaで、リアは180kPa。え、180hPa? 昨今見かけなくなった、200kPa未満という指定。ただ、これは3人まで乗車とという前提で、4〜5人となるとこれが320kPa指定となっていますから、いかに、タイヤ空気圧の設定が乗り味を変えるかが、ここからも分かります。そもそも、まぁ、ハイグリップ指向のキャラクターゆえではありますが、それにしても、そうですか、といった感じ。
で、リアを高めにしつつ、フロントを指定空気圧に整えたら……、あのですね、あの乗り味が戻ってきました。まぁ、戻ってきたってのは正しくはないか。狭き範囲ながらサスペンションのストローク量を存分に生かしながら、ダンパーが適度にその動きを調整して、大きな入力は大容量ブッシュで支えるという、ヨーロッパフォードらしいシャシーフィーリング。これまではタイヤの空気圧が高過ぎて、入力に対してダイレクトに反応しすぎていただけのこと。ゆえに、コーナー手前で減速加減とステアリング操舵加減が読めるようになり、つまり、ロールフィールとの相談も事前に行うことができるようになりました。そう、安定して駆け抜けられるようになったもんだから、コーナリングスピードが速くなった、速くなった。グリップという言葉を使うとコーナリングだけと思われがちですが、違う。えっとですね、グリップ感、つまり、タイヤの接地感が豊かになっていまして、表現を優しくしますと、セッティングが整ったサスペンションのおかげでタイヤが路面を捉えて離さないといったフィーリングが強くなり、対話性が出てきて、直線であろうとコーナーであろうと、アンジュレーションが強いシーンであろうと、気持ちいいったらありゃしないといった感じ。つまり、愉しいし、速い。リアの空気圧をもっと落とすと、リアのグリップ感がさらに強くなって、愉しさが増すだろうことも予想させてくれますが、今回は、帰り道、荷物が増えるので、またの機会に。

というわけで、一気に速度域が高くなりましたが、その分、フィエスタへの愛着も強くなりました。もう1台の、MTのジムニーもいいんですけどね、フィエスタもとってもいいです。そうそう、燃費なんですが、空気圧を大きく落としたがゆえに、相当に悪化することを予測していましたが、奥能登到着までで5.1L/100km、つまり、19.6km/L。高速道路はほとんど走らず、山道、海道(?)は快走という走り方で、この値。過去の能登往復での燃費は忘れましたが、いや、これさ、逆に良くなっていないか、といった数値で驚きました。ただ、能登に到着後、出発からのトータル燃費は悪化する一方、そうなんです、走りが楽しいもんですから、走りもだんだんと激しくなっているようで。……。