#1588 高評価なのに、ついついマイナス面が気になる、スズキ・クロスビー。

 さてと、スズキ・クロスビーです。こうやって「さてと」と、いきなり頭に付けるのは、しきりなおしとしての接頭詞として、いや、感動詞的か、と、書いている自らも分かっていませんが、ま、そういうことで、しきりなおしつつ、かつて触れた通りだったという感動をお伝えしたいと、自分では分析しています。
 というわけで、スズキ・クロスビー。500km近くドライブしてきましたが、見えてきました、あれこれが。あのですね、ボディの軽量化が、よくも悪くもにプラスとマイナスを与えています。で、気になったのはボディですな、ボディのマイナス面。このプラットフォームのボディの剛性感は、同じセグメントのイグニスならば満足できたのですが、クロスビーのように、上屋が大きくなり、開口部も大きくなると、複雑な方向からの入力に対して不足を感じさせるところがあります。まぁ、具体的には、工事跡のような継ぎ目のなだらかでない凹凸が続くようなシーンにて突然に顔を出すんですが、って、分かりやすくいいますと、ボディに取り付けられたインパネやらといったパーツが音を奏でる。まぁ、クラスを考えると仕方ないところとも思えますが、ただ、その剛性よりもマイナスに感じたのは、ボディが軽いがゆえに、たとえば大きな入力に対してボディが動き過ぎること。入力が大きかった際のリバウンドストロークにおける減衰が不足とでもいいましょうか、そんなフィーリング。そこには、単純にダンパーにコストが掛けられないだけではない理由が、なにかあるような気がします。いずれにしても、改良で対応できるでしょうから、それを待ちましょうかね、といった感じでもありました。
 1.0Lターボエンジンは、ジェントル感を演出しており、低中回転域のトルクに不足はなく、実燃費も取材でありながら、4WDで18.6km/Lと上出来。ただ、ですね、ターボラグがあることと、マイルドハイブリッドによるアシストと、ATとの相性に、荒さを感じるところがありました。具体的には発進時の飛び出し感とも言いますが、整えられていないフィーリングそのもの。といっても、我が家のフィエスタのような荒くれぶりとは違いますので、もう少し整えて欲しいところ、といった感じでしょうかね。まぁ、推測するに協調制御よりも、アクセルペダルの踏み加減とスロットル開度に対してレスポンスを与え過ぎているだけのことなのかなとも感じましたので、これもまた、そのあたりの改良でどうにかなるのではないか、といった印象も受けました。 
 と、いきなりマイナス的なことを述べましたが、プラスも……、って、そうだ、リアシートに座った際ショルダー部に当たるシートスライド・リクライニングレバーの件、やっぱり気になりました。あれ、どうにかならんもんかとで、プラス面、プラス面。いいんじゃないでしょうか、クロスビー。価格帯が高いと感じるところもありますが、オートエアコンから先進安全装備まで豪勢に装備していることを考えると、こんなものでしょうかね。って、そうだ、シートポジションも……、って、ダメだ、なぜだか、気になったマイナス面しか出てこない。あとで思ったことを書き足します。いや、いいクルマだと思うんですよ、思うですけどね。

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