#1559 奥能登にいます。今回は奥能登国際芸術祭が目的です、って話。その2

 今日は存分にアート観賞三昧の予定でした。作品は全部で40弱、残りは20と少しだったので、ほぼ網羅できるかなと思いきや、途中で疲れ果てました。作品は市内のあちこちに点在しているんですが、って、市内ったって、広いわけですよ。能登ったって、海だけじゃなく、山もありますから、移動だけでひと苦労。しかも、それら作品も、すべてが自分の好みとは限らないし、理解しようにもいろんな意味で難しい作品もあったりして、そこで頭を使ったりすると、疲れを感じてしまう。昨日はアートって感じ方次第なんて、軽く言い放ちましたが、アートってなかなかに難しいです。いや、ほんとに。
 実は今日はスタートから、いいアートが続いたもので気分爽快だったんですが、期待をしていた人里離れた地の作品がどうにもこうも期待から大きくかい離しており、その前に強烈にノイズを感じさせる作品があったこともあって、もはやクタクタに。遅い昼食を挟んで残りを……と思ったものの、もういいかなという気分になり、地元で揚がったブリを夕食用に買って15時頃には宿へと戻ってきました。考えたら、今回、部屋からの夕暮れを見ていないなと思ったこともありましたしね。
 そういえば、作品巡り、コマ地図的な案内どおりに走ってはいきましたが、その道には、都会のドライバーがクルマがすれ違いできないと言い放ちそうな能登の山道も含まれており、ビックリされた方も多かったのではないか、と思われました。自分は、なれていますから、なんてことなかったんですけど。で、上の写真は、細い道に入る手前にて。
 というわけで、ここからは心に何か響いたアートを。まず、いちばん上の写真、クルマと共に写っていますが、意外にこれができなかった。って、まぁ、来て分かったというか、巡って分かったというか、当たり前のことなんですが、クルマを一緒に撮影できるような位置にアートがない。そうなんですね、撮影しちゃいけないってんじゃなくって、作品のそばまでクルマで近づくことができない。ただ、この作品は屋外にあって、道路近くにあったことも手伝って、撮影、と。この作品、かつて砂浜に打ち上げられた破船やクジラが人々に吉祥をもたらしたという言い伝えをもとに、クジラと破船を一体化した構造物を表現したもの。流木で作られたというクジラの骨がなんとも言えないリアリティと鳥居的な役割かつ、包み込む感じを生み出しており、砂浜に打ち上げられたというシーンも含め、不可思議でした。すごくいい、とてもいい。
 続いては、って、今日のスタートで出会った作品。といいますか、事前に調べたところ、そのネーミング含めていちばんに注目していた作品。その作品名、サザエハウス。海沿いにある小屋の外壁にサザエを貼り付けたと、言葉にすると単純なアートなんですが、実際、とてもよかった。だいたい、サザエのテクスチャーなんて、見たことないじゃないですか。ってか、並べたところでどうなるか不明。ところが、キレイに調えていましてね、圧巻。ただ、驚きはそれだけではありませんでした。なんと小屋の中が、巻き貝の中を再現、つまり、ら旋状になっていまして、しかも、入れるという。まさに巻き貝になった、そんな気分を味わうことができるアートでした。
 

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