#1558 奥能登にいます。今回は奥能登国際芸術祭が目的です、って話。

 東京モーターショー直前ですから、例年ですと仕事もひと段落しているはずでした。はずでしたから、早々に、能登へと来る予定を立てていました。ところが、友人の結婚式の話が飛び込んできて、日程を変更。そしたら、次は、例年東京モーターショーより前に発行されている本が、東京モーターショー一般公開日発行と、後ろへとずれ込み、さらに何故だか重なるように10月末締め切りの仕事が飛び込んできて、さて、能登行きはどうするよ、といった感じになったものの、変更に変更をして……、来てみました。まぁ、来週の分単位スケジュールを考えると、今回の強行軍に面倒を感じましたが、何かあるからと早起きして出掛けました。で、走っているうちに、ワクワク気分も出てくるかなと思ったものの、珍しくウキウキにはなれず。どうしたもんかと能登半島へと入ったところで、ようやくドキドキ感が出てきました。ま、そっからは、完全に能登モードへと突入。クルマの走りまで、スイッチが入ったかのように切り替わり……。
 今回の能登行きは、奥能登国際芸術祭がきっかけでした。いや、アート系はまったくもって疎いので、この手のイベントは積極的に出掛けることはないのですが、まぁ、これも縁と思って、行動に移したわけです。このイベント、簡単にいいますと、地域に点在するアート作品(このために作られた)を見て回るもので、あちらこちらで開催されています。その奥能登版ってことですな。開催期間は今週末まで、もう終わりってことで人も多くみかけました。
 で、今日は、行動時間に制限があったので、10か所とちょっとしか回れませんでしたが、アートの素人なりの結論としてはですね、アートってのは頭で考えなくていいのだなってことでした。その場に身を置いて湧き上がってくる何かを感じて楽しめばいいのだと。で、湧き上がってくるものっては、必ずしもあるものではなく、何も湧き上がってこないこともある、ことも、なんとなくわかりました。ふーむ、そうなんですね、と。
 今日は、その国際芸術祭巡りだけではなく、無名塾の芝居も観てきました。能登は七尾に仲代達矢が作った能登演劇堂ってのがありまして、毎年、ここで公演を行っており、たまたま今回の能登行きと日程が重なったので、足を伸ばしてきました。いや、伸ばしてきたといっても、片道80kmあるんですが。で、実のところ、かなりの期待を持っていたのですが、演者の演技に? を感じた(仲代達矢がお母さん役だった)ことが引きがねとなって、あまり引き込れることもなく。また、この作品のテーマである戦争はしちゃならないというメッセージが想いのほか弱かったこともあって。
 アートってのは難しいですね。波長というか、感覚というか、そのあたりがピタリと来ないと、評価が難しい。ま、いいんでしょう、それがアートってもんですから。ちなみに左は、以前映画(さいはてにて)のロケにも使われた船小屋に手を加えて茶室風にした作品。ここで、実際に茶会も行うようですが、海を望める茶室って、昔々にはあったんでしょうか。ってか、茶室ってのは、あれか、景色が見えないものなんでしたっけか。知識の不足って、なんか日常の愉しさをスポイルしている気がします。つくづく。
 

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