#1557 味を残しながら日常性も備えていた、ダイハツ ハイゼット トラック。

というわけで、ハイゼットトラックの話。写真は、オフロードコースにてポーズを決めるハイゼットトラックの図で、このモーグルのほか、ヒルクライムも走らせてきました。ま、そんなシーン含めて、後日、掲載されますので、そんなあれこれはそちらに任せるとして、取材では語り切れなかったあれこれを、ここでは書いておきます。えっとですね、いいです。いや、軽トラックとして、いい設えをしています。いや、昨今の軽「乗」用車には届いていないところはありますよ、ありますどころか、性能のあれこれを横並びすると負けだらけです。ですが、走らないなりの愉しさ、あれこれの緩さにあふれていまして、これで十分、いや、これがいいという魅力に富んでいます。別に何かを積むとか、そんな実用性として求めているわけではないんですが、これがいい。
乗り味は、ハンドリングに曖昧さはありますし、タイヤの細さゆえのグリップ力不足もありますが、ありますけど、なんていうんですかね、グリップ感が分かりやすいし、無理をさせない安定方向への導き方にお節介感がないなど、つまり、それなりのリズムがあって愉しい。懸念である軽トラック乗り心地は、ストローク量を増やした印象はあまりないのですが、衝撃のいなし方にゆとりを与えていまして、ダイレクトにボディに伝わってくるゴツン感がなくて、とても好印象。やはり懸念のエンジンパワーも、低回転域だけではなく、中回転域もトルクがあって(いや、少ないけどさ)、その辺りを上手く使うと、パワフル(ターボのそれとは違うけどね)に走らせることができます。で、4ATがですね、そのトルクバンド(というほどではないけどさ)を上手く使っていて、これがいい。緩いけど、不足ないってバランスを、この4ATによって作り上げています。
まぁ、もちろん、高速では無理な追い越しは御法度ですが、旧世代モデルのような、移動に高速道路は避けたいといった印象はありません。そうなんですね、わりとオールマイティといいましょうか、日常でも使える、そんな進化をしておりました。