#1557 味を残しながら日常性も備えていた、ダイハツ ハイゼット トラック。

 第45回東京モーターショーも、2週間後に迫り……、って、え? 2週間後? 2週間後ですか、そうですか……。なんて書き出しをしながらも、東京モーターショーとは直接関係ない話。ダイハツのハイゼットトラックのテストドライブをしてきましたって話です。最新型ハイゼットトラックは14年デビューですから、って、え? もう3年が経過しているの? チーフエンジニアにインタビューするためにダイハツ大阪本社まで出掛けたのも、もう3年前? と、考えると、月日が経過するその早さに改めて驚いたりする……、とここで書き出しに絡めたわけですが……。
 というわけで、ハイゼットトラックの話。写真は、オフロードコースにてポーズを決めるハイゼットトラックの図で、このモーグルのほか、ヒルクライムも走らせてきました。ま、そんなシーン含めて、後日、掲載されますので、そんなあれこれはそちらに任せるとして、取材では語り切れなかったあれこれを、ここでは書いておきます。えっとですね、いいです。いや、軽トラックとして、いい設えをしています。いや、昨今の軽「乗」用車には届いていないところはありますよ、ありますどころか、性能のあれこれを横並びすると負けだらけです。ですが、走らないなりの愉しさ、あれこれの緩さにあふれていまして、これで十分、いや、これがいいという魅力に富んでいます。別に何かを積むとか、そんな実用性として求めているわけではないんですが、これがいい。
 乗り味は、ハンドリングに曖昧さはありますし、タイヤの細さゆえのグリップ力不足もありますが、ありますけど、なんていうんですかね、グリップ感が分かりやすいし、無理をさせない安定方向への導き方にお節介感がないなど、つまり、それなりのリズムがあって愉しい。懸念である軽トラック乗り心地は、ストローク量を増やした印象はあまりないのですが、衝撃のいなし方にゆとりを与えていまして、ダイレクトにボディに伝わってくるゴツン感がなくて、とても好印象。やはり懸念のエンジンパワーも、低回転域だけではなく、中回転域もトルクがあって(いや、少ないけどさ)、その辺りを上手く使うと、パワフル(ターボのそれとは違うけどね)に走らせることができます。で、4ATがですね、そのトルクバンド(というほどではないけどさ)を上手く使っていて、これがいい。緩いけど、不足ないってバランスを、この4ATによって作り上げています。
 まぁ、もちろん、高速では無理な追い越しは御法度ですが、旧世代モデルのような、移動に高速道路は避けたいといった印象はありません。そうなんですね、わりとオールマイティといいましょうか、日常でも使える、そんな進化をしておりました。

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