#1553 使う側にも真意を汲みとるTureDepthカメラが必要だと感じた、iPhoneX。

 今回のAppleの新製品はてんこ盛りといった感じで、焦点がかなりばらけてしまったような気がします。ま、話題作りという面では成功だったとは思いますが。ただですね、機能ばかりがクローズアップされて、どうも真意が汲み取られていないような気がします、って、これも、いつものことですが。真意? Keynote冒頭に全てが集約されています。あのスタンスがあるから、これら製品の存在価値がある、というか、高められる。こういうことを述べると信者と揶揄する人がいますけども、逆にいえば、そこを知らずに使っているスタイルに、どこに惹かれて購入するんだろうか、という疑問も湧きます。ま、これもいつものことですな。で、iPhoneX。扱いはスペシャルモデルとなっていますが、そこに採用した技術やらは、今後の方向を示すものばかりで、見かけだけ特別にしていないところがポイント。ゆえに、未熟な技術もあることでしょう、って、それもAppleの第一段モデルではいつものことであり、次期モデルで解決され、初期モデルはとっとと過去のモノにされてしまう、のも、きっと、いつものことでしょう。たとえば、FaceIDあたりは。
 個人的には、Applewatch3のLTE対応にかなり惹かれています。これまでは、iPhoneが通信できる範囲内になければならなかったのですが、今回より単独でも通信できるようになりました。これ、果たして何が変わるのだろうか、と、思うわけですが、Applewatchを愛用してきた人にとっては、欲しかった機能、あったらいいなと思っていた機能です。たとえば、ワークアウト。そもそも、データ類を保存しておくデバイスではありませんから、音楽データやらは置けませんでした。そう、通信ができるようになるとiPhoneを持たずして音楽を聴くことができる。走る人にとってはまさにあったらいいな、的な機能だそうで。ちなみに、自分は走りませんから、よく知らなかったのですが、Applepayに対応した時点で小銭すら持たずに走りに出掛けられるようになったとか。ただ、それとてこれまではiPhoneを持っていなければならなかったわけですから、走る人にとっては、まさに重荷。それがなくなるわけですから、劇的な進化ですな。
 さて、自分にとってのメリットといえば、やっぱり通話でしょうか。これまでも、ハンズフリー接続させていない車内、ロケ中など、iPhoneを出すことなく会話したことが多々。ま、この程度だったんですが、よくよく考えると、ちょっとそこまで出掛けるにもiPhoneってのは必須でして、持たねばならなかった。しかし、ちょっとそこまで出掛けるレベルだったら、新しいApplewatchならば、簡単な通話やら簡易メッセージ送信できますから、もはや、iPhoneは不要。って、言葉にすると単にこれだけのことなんですが、その利便性はやはり使ったことがある人でないと、ちょっと理解できないかもしれません。
 そうなんですね、このちょっとした、でも、実は日常を愉しくしてくれること、そこにApple製品の魅力があります。そして、自分に必要か否かだけで判断するのではなく、これあったらいいんじゃない? おもしろそう的な感覚で捉えることで、日々が愉しくなることを改めて思い起こした次第。iPhoneXのanimojiなんて、まさにどうでもいいけど、使ってみたい機能のひとつだったりしますし。って、これは、別にApple製品に限ったことではなく、スタンス、スタイル、そのもののベースであることも、思い出しました。だからこそ、使ってみないと分からないし、Keynoteを観ることでより理解を深められるもの。今回のKeynoteは、冒頭のあれこれがキーになっていると書きましたが、そこでうかつにも涙しました。あそこで何かを感じ取った人は、少なくともiPhoneXを選ぶべき理由……どころか、選ばねばならない気がしています。で、自分、ですが、ま、選びたいんですが、選べないという理由もあったりしますが。

 いちおう張っておきましょうかね、今回のKeynoteのリンク→

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