#1529 ハンドリングに惜しいを感じてしまった、日産ノートeパワー。

 しっかりと乗る機会がなくて、ようやくじっくり乗れることになった、日産・ノートeパワー。現行型は12年デビューでしたから、4年が経過しての、新パワーユニットを含めたテコ入れだったわけですが、やたら見かけるなと思ったら、販売も好調なようで。って、そのうちの多くがeパワーだったりするわけですが、177万なにがし円からスタートする価格帯に、割高感を覚えながらも、それでも欲しい人がいかに多いかに、ちょっとばかり驚きを覚えていたりするのも、また事実。って、そういえば、ヴィッツにハイブリッドが追加になっていますが、ハイブリッド専用ボディまで作ったはずのアクアが……、ま、いいや、その話はまた後日。
 さて、そのノートeパワーですが、そもそも先代、2代目含めて、ノートに対してはすこぶるいい印象が残っています。ですので、新パワーユニットを採用し、さらなる改良を受けて……、と期待大でいたら……、これが、想像のレベルとちょっと違っていました。あのですね、ハンドリングが……、緩さはないのですが、オンセンターからの操舵に感がない。ま、Bセグの国産モデルにありがちであり、これまでは許されるレベルだったのですが、自らがBセグハッチバックに乗っていること、昨今の新型モデルのレベルアップぶりと比較すると、物足りなさを覚えました。まぁ、このあたりは世代の差が出てしまっているところで、フルモデルチェンジを待つしかないのかなと。ただですね、ルーテシアが……、云々。
 ま、ハンドリングはさておき、シャシーの動きについては以前感じたとおり。かなりのハイスピード域において安定性を増すところは、ノートの美点。で、気になるのは燃費ですな。あのですね、これ、わりと誰でもカタログ燃費値以上を引き出せると思います。もちろん、道やらドライビングによりますけど、高尾から横浜まで下道を渋滞にはまりつつ走って、ご覧のとおりで、35.0km/L。実は横浜市内に入るまでは40km/Lを超えており、横浜市内に入った途端に悪化したといった結果。そうなんですね、カタログ燃費値がいいだけではなく、それに近づけることが容易であることが、このモデルのアドバンテージではないでしょうか。いかにモーターのみで走らせるかに気を使うハイブリッドモデルとは異なり、必要だと思う分だけアクセルを踏み込めばいいだけのこと、って、それはアクセルオフでの回生ブレーキまで考慮したドライビングともいいますが。
 ただですね、バッテリー容量が少ないことから、山坂道の下りといった回生によってバッテリーチャージできるシーンで、いとも簡単に満充電になってしまうところが、なんかもったいないなぁと感じましたが。って、容量を多くすると、重量増とコスト高にダイレクトに跳ね返りますから、これが現時点でのベストバランスであることは承知の上ではありますけど。なんかね、捨ててしまっているのが、とってももったいないと感じたのでした。

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