#1488 惹かれはしないけど、なんとなくのおもしろさがある、チーバくん。

 人に訊かれたら、育ちは横浜だと語っていますが、実のところ、千葉で過ごした時期もありました。期間としては、横浜のほうが長く、今の自分はどちらかというと横浜時代に"構成"されたと捉えていることもあって、横浜育ちと言っています。実際、思い入れも、千葉に対してはあまり強くない面もありますし。
 というわけで、いわゆる、千葉県のゆるキャラであるチーバくんってやつにも、まったくもって興味を示さず。って、そもそも、ゆるキャラそのもの全般に興味を持てないんですが、特に、このチーバくんについては、当初、どちらかというと否定的に眺めておりました。なんでしょうね、まず、千葉県をかたどったことに、おもしろさを見出せなかったってのは、今でもはっきりと覚えています。そして、2010年に千葉国体にて、競技種目すべてにおいて、競技をしているチーバくんピンバッチが作られ、それが一同に並び、そして販売されている様を目にした際には、なんて無駄遣いをするんだろうかと、そんなことまで思ってしまったほどでした。ただ、いつしか、見慣れたこともあってか、特に否定的な捉え方をすることはなくなり、Suicaのペンギンや、ダイハツのムーヴ・コンテのキャラクターであるカクカクシカジカを描いた人の作品であることを知り、なんとなくではありましたが、12年に開催されたさかざきちはるの世界展に足を運びました。惹かれたってのとは違う、なんとなく、って感じで。なんでしょうね、これ。
 で、そんなチーバ君が誕生から10年を迎えたそうで、それを記念して、千葉県立中央博物館にて、まるごとチーバくんありがとう10周年という企画展があったので、またもや、なんとなく、足を運びました。その企画内容は、ま、生い立ちやら活動報告といったものでしたが、意外にもおもしろかった。ま、展示内容が良かったともいいましょうか。そんな中で、最終案になるまでの経緯について、ボツとなった案を見せながら紹介していました。で、そのひとつが、鼻の位置。鼻を、野田市にするか、それとも、銚子市にするか……、で、写真は、銚子市部分が鼻になっていたらというイラストです。まぁ、これをみると、野田市で良かったねと思えてきます。そのほか、浦安市を口(採用)にするか、ヒゲにするか、ラインをシャープにするか、それとも丸みをあたえるか(採用)などなど。このボツ案をしっかりと見せているという展示方法は、まさに、おもしろさがありました。
 そのほか、この10年の千葉県内の観光地における活動報告たる写真も飾られていました(右)が、って、このいかにも自らをアピールする、というか、誇示するかのような写真の数々にやり過ぎを感じつつ、そこに、ディレクターといいましょうか、プロデューサーの意図的なクリエイティビティを感じ、それもまた、おもしろさと捉えました、が。
 そうそう、ちなみに、このチーバくんの色、黄色という案もあったそうです。ほら、千葉=菜の花=黄色って、ことから。ま、結果として、赤で良かったと思いますな。

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