#1485 始発駅周辺に住むことで、穏やかな心持ちになれる、って話。

 高尾に越して以来、都心へはどのくらいの割合で出てくるんですか? と、訊かれます。訊かれますけど、一定ではないので、なんとも言えませんが、仕事、プライベート含めて、割と出掛けています。今週の平日は4日も都心にいたりします。高尾に引っ越した理由のひとつに……、って、どこかに書いた気もしますが、始発駅であること、があります。始発駅の便利さはなんとなく感じていましたが、以前の最寄り駅だった東京都は足立区の綾瀬駅は、千代田線の始発があることから、とても便利でした。いや、昼間になると並ばずとも確実に座れるんです。ということから、やはり始発電車がある高尾駅を選びました。朝の始発列車は、さすがに綾瀬駅では並ばないと座れませんでしたが、高尾駅では並ぶことなく座れますので。あ、あとは、JR中央線だけではなく、京王線を利用できるというのもありましたしね。これは日々利用しないと分かりにくいのですが、確実に座れることの安心感ってのは、座れるかもしれない、ってのとは、全く異なるものだったりします。朝でも、高尾駅でシートが埋まらずに発車するものですから、次の停車駅では、その空いたシートを巡って、まさに、争奪戦といわんばかりの景色が見られます。そこにはジェントルなんて雰囲気はなく、まさに争い。狙っていたシートが埋まったらば、すかさずターンして走るとか、中には、ジャンプして入ってきたかと思ったら、即ピポットターンして、つまりですね、2歩でシートに座った方を見たことがあります、しかもベンチシートの真ん中に。あれはビックリしました。ま、そんな騒然とした景色を見ていると、座れるんだろうかというドキドキ感やら、人より先を行かねばならぬという、競争意識をもたなくていい、つまり、始発駅を利用による安堵感、穏やかな心持ちでいられることに、大きなメリットを感じます。
 ちなみにですね、って、本題になかなか移れない。都心にいるとあまり気付きませんが、JRの運賃ってのは実に高い。高尾-新宿の運賃、JRだと550円、京王線だと360円で、その差190円。ちなみに、新宿-東京になりますと、全てJRを利用して920円、高尾-新宿を京王にして新宿-東京をJRという組み合わせにして、560円で、その差なんと360円。特別快速でも選ばない限り掛かる時間に大差なく、帰りは高尾までの直通が少なくはないものの、その発車間隔が不規則であり、かつ、高尾手前駅終着の電車に乗ろうものならば、結局のところ、終着駅で、その後に東京駅を発つ電車に乗ることになる、つまり、乗り換えを考えられていないダイヤってこともあって、取材で急ぐとか、そういった理由でもない限り、JRはあまり利用していません。
 で、本題。 当初、#1483でちょいと触れたものの、長くなったので途中で削除した、高尾の住宅事情について。ま、先に書きましたように始発駅であること、JRと京王線の2線が利用できること、もちろん、自然豊かなこともあって、都心から高尾へと移住される方が多いようです。たとえば、子供が喘息をもっていて、でも、お父さんは都心勤務というような、スタイルの方とか。ただですね、そもそも山近い地ですから、平らな土地が少ない。つまりですね、地価は、都心寄りの駅よりも高い傾向にあるそうです。というか、条件のいいところはあまり出てこないそうです。いや、駅近の話。
 そんな高尾で、昨年だったか、とある企業の跡地にマンションと商業施設(まだ建設中)が作られることになり、テレビ枠を使ってのアピールもあって、知人からやたらとその話題を訊ねられたことがありました。買わないの? と。ただですね、マンション南側にはその商業施設が広がり、北側はJRの線路がそば。駅から近いといっても極端に近いわけでもないし、ちょっと条件を絞れば、高尾近辺で戸建てが買えそうな価格で、つまり、安くない。果たして、売れるんだろうか、と思っていたら、完売だそうで。しかも、即。そんな思い違いに、自分がもっている感覚がいかに世間とズレてしまっているかを、実感したわけですが……。
 上の写真は、帰りの京王線の車内、土曜日22時過ぎですが、平日でもわりとこんなもんです。寂しい? もうすっかりなれました。ただ、こんな風景を見るたびに、途中で車両を切り離して、短い車両数にて運行したほうがいいんじゃないか、と心配になってきたりします。

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