#1476 不足もあるけど、満足感のほうが高い、ジムニー+ハンコックDynapro i*cept。
さて、ジムニー(JB23)+ハンコックDynapro i*ceptの、インプレッション、その2です。八ヶ岳周辺であれこれとチェックしてきましたが、あのですね、思いのほか、想像以上に悪くなかった。というか、良かった。いや、価格ありきという前提がつきますけど、購入価格(詳しくは→#1473)以上のポテンシャル(という表現もおかしいけど)があり、ひたすらに好印象でした。なんていうんでしょうかね、走っている途中で、なかなかやるじゃん、ほほー、へー、ってな、独り言が自然に声となって出ていたといえば、分かりやすいでしょうか。そんな評価となりました。
ここでは、自動車雑誌のスタッドレスタイヤのインプレッションで求められる細かなシーン別の書き分けの必要もありませんから、徒然なるままに印象に残ったことを書き記していきましょう。今回、走ったシーンは、気温はひたすらに低く、日中にプラスに転じることはあまりない、そんな地域でしたので、路面の雪は、ここのところ、溶けないままに凍結。そして、その上に、除雪されつつ圧雪された雪がのり、さらに、雪は降らないのではなく、ちらほらとは降るので、表面にうっすらと雪がのっているといった感じでした。で、まずですね、剪断性が悪くないことが、好印象に。つまり、圧雪、降雪路においては、その接地性にグリップ感があふれていましてね。タイヤが路面を掴み、後方へと蹴りゆくという、クルマを前進させるフィーリングのグリップ感があり、まさにドライ時に似た安心感を覚えました。 この剪断性がもたらす、グリップ感(力)は、最後に述べますが、その横方向へのグリップ力も相まって、ひたすらに好印象でした。これ、なんていうんでしょうかね、SUV用スタッドレスタイヤとしてのバランスをしっかりと目標に掲げ、ほかを破綻させずに作り上げているという好印象にあふれていました。ひとことでまとめてしまえば、バランスがいいってことがアドバンテージである、なんて表現になりましょうかね。
テストドライブした路面のベースといいましょうか、素地、いや、地か、は、完全なる凍結ですから、その上辺を飛ばすようなパワーを与えると、途端にグリップを見失います。って、そもそも路面が変わるわけですから当たりの前のことであって、これはジムニーの素性、つまり、前後軸重配分とパートタイム4WDのそもそものアンバランスと、設計ベースは20年近く前となる小排気量ターボエンジンであることやらを考えると、タイヤ側の性能云々だけでは語れないところがあるのも、また、事実です。もちろん、大人しく走っている分にはなんら問題なく、不安なく、といった印象がありました。実は、このあたりの実力を、もし価格という指標で測ったらば、もっと破綻(レベルが極端に低いという意)しているかと想像していたので、最も意外だと感じたポイントでもありました、はい。
もちろん、そんなシーンの下りにおいては、少々パワーを与え(速度域を高め)ますと、意図的にフロントに荷重を移しているのに抜けるなぁといったフィーリングがあり、(凍結路面に対して)グリップ限界はそれほど高くに設定されていないことを感じます。感じますけどね、先に書いたように、普段レベルのドライビングにおいてグリップ力に不足を感じるわけではありませんし、逆に限界が分かりやすいと捉えると、どちらかといえば、そのバランスに感心します。これで、十分、十二分ではないでしょうか、と。そう、この製品のひとつの解として、これでいいと思います。
もちろん、完全凍結路面な、明らかに勾配を感じる上り坂にて、完全に停止してからの再スタートも試みました。ちなみに、昼間にも関わらず気温-5℃前後下における凍結路。やっぱりですね、パワー不足も相まってグリップ不足を感じ、アクセルを踏み込むとトルクが急激に立ち上がることもあって、グリップ力不足よりも、扱い難さを先に感じました。つまりですね、ジムニーにおいては、ドライバーがグリップを探りながらアクセルコントロールをしないと上っていきません。それなりの勾配があるシーンでしたし、完全凍結路面ですから、期待が大き過ぎるといえば大き過ぎますし、また、ジムニー以外の、昨今のモデルにはトラクションコントロールやら含めて、アシスト機能がありますから、それほどに重要視しなくてもいい性能とも言えますが、先に書きました、オンロードにおけるバランス(#1473)まで考慮しますと、ここで止めておくことが、やはり、製品としてのひとつの解となっており、これで、いいと感じました。ま、ジムニーにおいては、グリップとは何ぞやを感じ取れないとか、どの辺り(エンジン回転数)で強くトルクが出てくるのかを読めない人は、そもそも、スノードライブは遠慮したほうがいいという考え方もありますけども、それはここでは触れずにおきましょうかね、って、触れている、か。
さて、まとめは……、いまさらいいですな。散々に、バランスの良さと価格なりの価値については、語ってありますから。個人的に最も好印象だったのは、実は圧雪路でのハンドリングにありました(写真右)。あのですね、この速度域で走って大丈夫なの? とタイヤに問いつつも、タイヤからはそのアナウンスが届かないどころか、むしろ、グリップ感を粒さに伝えてきまして、それがですね、まだまだ大丈夫と言わんばかりのグリップ感でして、それに呼応するかのようにこちらもついついアクセルペダルも踏み込み気味に。あのですね、愉しいんです、ひたすらに愉しい、そんなフィーリングにあふれていました。これは、ちょっと驚きでした。あ、独り言を、声にしていたのは、このシーンだったことはいうまでもありません。
ここでは、自動車雑誌のスタッドレスタイヤのインプレッションで求められる細かなシーン別の書き分けの必要もありませんから、徒然なるままに印象に残ったことを書き記していきましょう。今回、走ったシーンは、気温はひたすらに低く、日中にプラスに転じることはあまりない、そんな地域でしたので、路面の雪は、ここのところ、溶けないままに凍結。そして、その上に、除雪されつつ圧雪された雪がのり、さらに、雪は降らないのではなく、ちらほらとは降るので、表面にうっすらと雪がのっているといった感じでした。で、まずですね、剪断性が悪くないことが、好印象に。つまり、圧雪、降雪路においては、その接地性にグリップ感があふれていましてね。タイヤが路面を掴み、後方へと蹴りゆくという、クルマを前進させるフィーリングのグリップ感があり、まさにドライ時に似た安心感を覚えました。 この剪断性がもたらす、グリップ感(力)は、最後に述べますが、その横方向へのグリップ力も相まって、ひたすらに好印象でした。これ、なんていうんでしょうかね、SUV用スタッドレスタイヤとしてのバランスをしっかりと目標に掲げ、ほかを破綻させずに作り上げているという好印象にあふれていました。ひとことでまとめてしまえば、バランスがいいってことがアドバンテージである、なんて表現になりましょうかね。
テストドライブした路面のベースといいましょうか、素地、いや、地か、は、完全なる凍結ですから、その上辺を飛ばすようなパワーを与えると、途端にグリップを見失います。って、そもそも路面が変わるわけですから当たりの前のことであって、これはジムニーの素性、つまり、前後軸重配分とパートタイム4WDのそもそものアンバランスと、設計ベースは20年近く前となる小排気量ターボエンジンであることやらを考えると、タイヤ側の性能云々だけでは語れないところがあるのも、また、事実です。もちろん、大人しく走っている分にはなんら問題なく、不安なく、といった印象がありました。実は、このあたりの実力を、もし価格という指標で測ったらば、もっと破綻(レベルが極端に低いという意)しているかと想像していたので、最も意外だと感じたポイントでもありました、はい。
もちろん、そんなシーンの下りにおいては、少々パワーを与え(速度域を高め)ますと、意図的にフロントに荷重を移しているのに抜けるなぁといったフィーリングがあり、(凍結路面に対して)グリップ限界はそれほど高くに設定されていないことを感じます。感じますけどね、先に書いたように、普段レベルのドライビングにおいてグリップ力に不足を感じるわけではありませんし、逆に限界が分かりやすいと捉えると、どちらかといえば、そのバランスに感心します。これで、十分、十二分ではないでしょうか、と。そう、この製品のひとつの解として、これでいいと思います。
もちろん、完全凍結路面な、明らかに勾配を感じる上り坂にて、完全に停止してからの再スタートも試みました。ちなみに、昼間にも関わらず気温-5℃前後下における凍結路。やっぱりですね、パワー不足も相まってグリップ不足を感じ、アクセルを踏み込むとトルクが急激に立ち上がることもあって、グリップ力不足よりも、扱い難さを先に感じました。つまりですね、ジムニーにおいては、ドライバーがグリップを探りながらアクセルコントロールをしないと上っていきません。それなりの勾配があるシーンでしたし、完全凍結路面ですから、期待が大き過ぎるといえば大き過ぎますし、また、ジムニー以外の、昨今のモデルにはトラクションコントロールやら含めて、アシスト機能がありますから、それほどに重要視しなくてもいい性能とも言えますが、先に書きました、オンロードにおけるバランス(#1473)まで考慮しますと、ここで止めておくことが、やはり、製品としてのひとつの解となっており、これで、いいと感じました。ま、ジムニーにおいては、グリップとは何ぞやを感じ取れないとか、どの辺り(エンジン回転数)で強くトルクが出てくるのかを読めない人は、そもそも、スノードライブは遠慮したほうがいいという考え方もありますけども、それはここでは触れずにおきましょうかね、って、触れている、か。
さて、まとめは……、いまさらいいですな。散々に、バランスの良さと価格なりの価値については、語ってありますから。個人的に最も好印象だったのは、実は圧雪路でのハンドリングにありました(写真右)。あのですね、この速度域で走って大丈夫なの? とタイヤに問いつつも、タイヤからはそのアナウンスが届かないどころか、むしろ、グリップ感を粒さに伝えてきまして、それがですね、まだまだ大丈夫と言わんばかりのグリップ感でして、それに呼応するかのようにこちらもついついアクセルペダルも踏み込み気味に。あのですね、愉しいんです、ひたすらに愉しい、そんなフィーリングにあふれていました。これは、ちょっと驚きでした。あ、独り言を、声にしていたのは、このシーンだったことはいうまでもありません。