#1473 意外に悪くなかった、ジムニー+ハンコックDynapro i*cept。

 ジムニーにてインプレッションしたスタッドレスタイヤの話をしておきましょうかね。タイヤは、ハンコックのDynapro i*ceptを選び、購入しました。その理由は、フィエスタの純正タイヤがハンコック製であり、オーバースペックたる役不足感(タイヤに対して)を除いたとしても、ハンコックブランドに対して悪くないといった印象があったこと、そして、何よりも安かったことにありました。その価格、送料・消費税込みで2万500円。4本で。そう、1本あたりほぼ5000円で、送料抜いたらいくらになるんでしょうか、って価格。さらに、タイヤ組み換え工賃は5000円/4本でしたから、トータルで3万円に届かずの出費でした。あ、サイズは純正サイズです。
 さて、インプレッションですが、まず、オンロードでは、意外にも悪くなかった。全体の剛性感がですね、高くはないんですが、異なテイストが共存するという、違和感がなかった。つまりですね、トレッド面にしなやかさを与えながら、そこそこに剛性感を与えつつ、サイドウォールの剛性感を意識させるほどにまでは引き上げていない、という、そんなバランス。コーナリングにおいて負荷を強く掛けようとすると、強いグリップ"感"が立ち上がり、こっから先はタイヤに負荷を掛けてはならんことを感じさせてくれるフィーリング。つまり、いわゆるブロックの倒れ込みによる唐突な不安感を煽らない、そんな仕立てに、意外を感じたほどでした。もちろん、スタッドレスタイヤをはいているからという前提のステアリング操作ありきの話ですし、最新の国産スタッドレスタイヤに敵うかといったら、違いを感じさせるところもあります。しかし、このタイヤ、設計は少々古いようですから、それを考えるとなかなかやるじゃん、と感じさせてくれます。ま、それは高速道路での安定性にもいえます……、って、そもそも曖昧さあふれるジムニーだからって話もありますけども。
 雪については、結局のところ、帰りに白骨温泉から乗鞍高原へと抜ける"寄り道"をしたにも関わらず、辛うじて圧雪、辛うじて凍結といったレベルでしたので、コメントするにもしようがない状態。それでもあれこれ書いてみましょうか。まずは、圧雪路においては、横方向へのグリップに注視しましたが、グリップ力そのものは高くなく、過信はいかんなといったレベル。ただですね、しっかりとグリップ感を伝えてきまして、どこまでステアリングを切りながら、アクセルを踏んでいっていいかが分かりやすかった。さらに、グリップ感が分かりやすいもんですから、いざアンダーが出てもコントロールしやすいところがありまして、そこには運転する愉しさがありました。表面が少々溶けかかったような凍結路でのグリップは、唐突に流れ出す印象は少なく、意外にも必要にして十分。これこそ、完全に凍結した路面で試してみないと分からないところはあるものの、ほぅ、そうですか、なかなかやりますな、といった印象を受けました。いずれにしても速度域といったレベルにおいては、もう少しを求めてしまうところもありますが、使えるか否かといった観点からすると、十分を感じました。
 結論としては、上を見ればキリはありませんが、ローコストを言い訳にするような不足を感じさせず、購入満足度はなかなか、といったところでしょうか。安かろう悪かろうではなかったこと、これに尽きると思います。ま、今週、雪が降るようですから、ちょいと出掛けてきます。そして、細かいあれこれは、また、後日に語りましょう。

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