#1450 とってもいい、とってもオモシロイ、歴代カローラのすべて。

 執筆していた本が、休刊したと思えば、新たる編集部から依頼が来たりするもので……、というわけで、最近、依頼を受けたのが、右の三栄書房のモーターファン別冊の、過去を含めた1車種をアーカイブ的にまとめたもの。ニューモデル速報、いわゆるすべて本に対して、まとめ本といった感じでしょうか。
 ニューモデル速報は、この仕事をする以前からの愛読書でした。といって、全ては手に取っていませんし、もちろん、全てを購入もしていませんが。しかし、その内容の濃さと、ここまで言いますか、と言わんばかりの語りに、そのモデルが欲しいかどうかは別にして、おもしろさを感じていました。この仕事をするようになってから気づくんですが、その、言いたいことは言わせていただくといわんばかりの文章を書いていたのが、星島 浩さんであって、後々に、いろいろとご指南いただくことになるんですが……。そんな縁にも、また、おもしろさを感じます。
 ということもあって、左の歴代カローラのすべては、ほんの数ページではありましたが、緊張気味で執筆しました。1代(台)を1000文字でまとめなければならなかったので、書きすぎた文章をいかに削るかに苦心。ヨタを避けながらも、少しだけヨシダ流のヨタを入れて……。原稿は突き返されることなかったので、ほっとひと安心していますが。やっぱりですね、この手の執筆、特にカローラという代表的なモデルなどは、刷り上がってから、こうすればよかったとか、あれを入れたほうがよかったんじゃないかと、そんな想いがたくさん沸いてきます。
 と、ま、自分の文章はさておきですね、この本、とっても良く仕上がっていまして、保存版として、とてもいい。もちろん、その構成はかつてを振り返るものですが、各世代を適度な文章量と資料にて紹介し、そこにかつてに携わった人に登場いただき、そして、星島さんの寄せがしめとなり、その内容は、かつてを知っている者も、知らぬ者も、愉しめるものです。執筆しながら、カローラのすばらしさといいましょうか、存在に、あらためにスゴサを感じました。それは、トヨタのモデルの1台として主張し過ぎず、制約と戦いながら時代を表現していくという、そのスタンス。やっぱりですね、ジャパン・スタンダードを感じるわけです、そこに。

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