#1444 再度確認しましたが、やっぱり良くできていました、日産・セレナ。

 さてと、再び、日産・セレナをロングドライビングする機会がありましたので、セレナのことをあれこれと。といっても、今回のテストドライブはロングとは言えない、100km程度で、しかも、大半が、高速・有料道路ではありましたが。で、印象は変わっていません。#1242で感じたよくがんばりましたね感と、#1417にも書いたミニバンに求められる家族というキーワードにぶれがないこと、やら。ということもあって、今回はそれらの再確認といった意味合いもありましたが、ま、変わりません。プロパイロットのあれこれについてまで。ただですね、ひとつ気になったのは、あまりに発進時のトルクがない的なという評価が聞こえてきたこと。それは、トルクがないのではなく、アクセル開度とパワー(トルク)発生に緩さを与えるだけのことであって、つまりは、ゆっくりというよりは、ゆったりと発進させることで快適性とはこうあるベキというフィーリングを作り上げただけのこと。ですので、外部の意見に惑わされることなく、あのフィーリングを変更しなければいいなと、そんなことを感じました。
 ま、思うにですね、このあたりは考え方ですので、いろいろと意見があっていいと思うのですが、そういう意味では、ブレーキペダルの踏み込み量と制動力も、ペダルストローク量をもっと使うと、そのあたりのスタンスは随分と整えられるのではないか、と感じた次第。初期制動を弱めなさいと言っているのではありません。踏んだ分だけ、制動が立ち上がる、そして、踏み込ませることでそれを意識させる、そんな仕立てにしてはいかがですか? という提案ですな。ま、アクセル側はそういう提案になっているわけですから。それを言い出すと、減速させるためのブレーキペダル操作ではストローク量を減しながら、アイドリングストップではストローク量を必要とするという、異なるかのような2つの手法が混在しているところに、煩わしさを感じたりもしました。わかります、その理由。完全停止が、クルマによるものか、ドライバーによるものなのか、それを勘違いさせないための手法であることは。そして、それは慣れであることも。でもね、……、と感じるわけです。ちなみにスバルも大きめですな。
 それにしても、改めて、このセレナは、ミニバンに求められる要素に富んでいる、アドバンテージが多くあるなぁと感じました。プロパイロットが前面に出ていますけど、それよりも声高々にアピールするは、デュアルバックドアとハンズフリーオートスライドドアのほう。そして、評価すべきポイントとして、品を失ってまで手に入れるという行き過ぎが見当たらないこと、そうデザインですな。訊けば、今回のデザインはレギュラーモデルからではなく、ハイウェイスターが先だったそうで。ほほぅ、それでなんですね、ハイウェイスターに破綻が見られないのは。ほら、そこにはいかにも後付けしました感も見当たりませんし。って、ま、これはセレナに限ったものではなく、いわゆるトレンドではありますが、ありますが、先の行き過ぎがないということも含めて、いちばん上手く表現できていると感じますな。
 というわけで、まとめ。やっぱり、良くできましたと評価できるんじゃないでしょうか、新型セレナ。いや、自分のライフスタイルとはリンクしませんから、購入対象にはなりませんが。

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