#1443 人は多いけれど、その分、情報が少ないと感じる、都会での話。

 昨日、夕方羽田着の便で東京へと戻ってきたのですが、都心へ出たついでとばかりにその後に仕事の打ち合わせを入れていました。しかしですね、考えてみれば、その時刻って、帰宅ラッシュ。出発時に軽かったかばんは、土産やらを買ったわけでもないのに、重くなっており、膨らんでかさばって、邪魔な存在になっていましたから、地下鉄での移動はひたすらに面倒でした。運良くイスに座れたものの、かばんを膝に抱えながら、肩をすぼめながらで、立っているよりはマシとはいえ、窮屈でしたし。で、編集部の最寄り駅へと到着してみれば、雨。なんだかなぁと思いつつ、打ち合わせを終了して、新宿駅から京王線で帰ろうと、到着していた次発の電車ではなく、座るべくホームにて次々発の電車を待っていたところ、なにやら電車の中でアナウンスが。その直後、車内から、まさにわらわらと人々が降りてきました。
 ホーム側には放送が届いておらず、次の電車を待っていた人たちは、はて、何があったのだろうと、不思議そうに周囲を見渡していましたが、ようやく、ホーム側でもアナウンスされてみれば、先の駅で、人身事故があったとのことで、すぐには出発できず、運転再開は1時間後になるとのこと。ま、新宿はターミナル駅ですから、多くの方は、代替となる路線(帰宅方法)がありますし、自分の目的地である高尾駅へは、京王線だけではなく、JR中央線も利用できますから、自分も、わらわらと人の波に乗って、改札口へと向かいました。定期券を持たぬSF利用者は、振替輸送票をもらうだけでは済まず、入場してしまった記録を消してもらわねばなりませんから、これもまたかなり面倒。しかも、改札口は人だらけで動きが取れないほど。とりあえず、ホームへと戻って、このままに改札口人の群れに翻弄され、さらに激混みの中央線に、この荷物を持って乗ったほうがいいのか、1時間待って京王線で帰ったほうが楽かを考えながら、ホームをうろちょろしていたら、丁度、停まっていた電車に座っていた人が席を立ちましてね。で、席を確保して待つことに。やがて、運行が再開され、新宿駅を発車したのは、ほぼ1時間後である59分後のことでした。
 ほほぅ、人身事故であっても運行再開時間が見通せてしまう、この対応の早さはさすが都会ゆえのことか、と感心しつつ、思ったんですね、人身事故って、その程度や、内容をアナウンスしない、ことを。ま、内容まで明確にせずとも、その程度ぐらい、もしくは、当分、再開できないと思われる内容なのか、それともわりとすぐに再開できそうな内容なのかぐらいはアナウンスしてくれたらいいのにな……、あ、運転再開予測時間が、その程度を示しているのか、と、特急から急行扱いになった車内で考えていました。運転は再開されたとはいえ、直後でしたから、各駅で乗降客が混乱を起こしていましたし、駅間で停止してしまうこともしばしば。ま、致し方ないことだと思いつつ、その際のアナウンスも、信号が赤だから、停止しているとの内容ばかり。ま、信号が赤だから、停止しているって、考えてみたら、当たり前。しかしですね、電車に乗っている者として、欲しい情報は、どのぐらいで再発進するのか、ま、それは無理でしたら、せめて、どうして停まっているのかという理由。先の駅に電車が停まっているから、とか、そんなレベルでいいから、欲しいなぁと感じました。
 ま、たとえ情報が正しかろうと、ヘタに情報を与えてしまうと、そのとおりにならなかった時に面倒が起き、それを避けるために、あえて情報を多く提供しない、という都合がそこにあるのは承知の上。ただですね、個人的には、あまりにもリスクを避けようとするそのスタンスは、かえって混乱を招くこともありますし、判断材料を奪われるといいましょうか、提供されないことが、かえってストレスになるような、気がしています。リスクを承知の上で、自らで判断し、結果の行動にも自らで責任を持つ。人が多く集まるところほど、こういうスタンスが薄れてきていることを感じます。だからなのでしょうかね、郊外へと向かいたくなるのは。
 そうなんです、勘で生きていることを楽しんでいる者にとって、都会はちょっと生き辛さがあるのかな、と、そんなことを考えつつの車内でした。ちなみに、高尾駅へと到着した頃には、そこから先のバスは、深夜料金(倍額)の時間帯となっていました。

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