#1441 クロスしたポロなんだけど、ワインディングがとっても愉しいって、話。

 ほほぅ、FFモデルで、クロスオーバー的なスタンスであっても、クロスカントリーランを楽しめるのか、ってことを、先日行われましたプジョー2008の試乗会で感じ、それならば……、ではなく、そもそもの昨今のクロスオーバーモデルって、どうだっけかなとばかりに、復習を兼ねて、比較を兼ねて、フォルクスワーゲンのクロスポロをテストドライブすることにしました。ちなみに、ポロが最新世代へとスイッチしてから、クロスポロのロングドライブはすでにしております。で、そこで感じたあれこれは#1079に記していますが、読み返してみると、絶賛していますな。もちろん、今回のロングドライブで、あの時に感じたことと基本的に同じことを感じました。しかしですね、あれから、あのクルマが改良され、そのクルマがデビューしていますし、何よりも、Bセグってことで言いますとね、自分がユーザーになっていますから、その見方はかなり厳しいものになっていることも、テストドライブしながら、強く感じました。
 まず、感じたのはベースとなったポロが大改良を受けているとはいえ、世代の古さのような、今どきの最新Bセグモデルに届いていないこと。いきなり厳しい意見ではありますが、これが、すべてのベースにあります。特に感じたのは、クロスポロに採用された215/40R17サイズのタイヤを抑えきれていないところ。とても細かいレベルの話ではありますが、大きな入力をシャシーでいなしきれていないところがあり、それがボディを振動させていましてね、ゴトゴト手前のコトコトではあるんですが、ストローク量が大きくは確保されていないこともあって(多分、レギュラーモデルと変わらないと推測)乗り心地にあと少しを感じてしまいました。このあたりのいなし方は、最新のBセグモデルは、うまくこなせるようになっていますし、何よりもロープロファイルタイヤでそれを実現していますから、比較してしまうと、惜しい。って、以前、書きましたが、GTIになれば話は別ではありますが。
 ハンドリングも、SUVフィールではないキャラクターをもつタイヤと、ポロ由来、かつクロスオーバー専用となったシャシーとのバランスにあと少しを覚えました。シャシーにおいて緩さを消しきれていないところがあり、ステアリングを操舵した際のフィーリングに緩さがもたらす余計な動きがありましてね、日常域で強調されるかのように出てきてしまっています。ま、ここにもリズムがあり、リズムを掴めるようになると気を遣わなくなりますが、なりますけども、個人的には機敏過ぎるなぁと最後まで感じました。ただですね、そういうセッティングですから、速度域を上げていくと、先ほど書いた曖昧さは消え、安定性を高め、ハンドリングにも素直さを感じ取れるようになります。そうなんですね、ターゲットとしているスピード域、走りが、日常よりも少し上である、と。ですので、はっきり言って、ワインディングがすこぶる楽しい。とっても、楽しい。そのあたりを、#1079では天晴れ、愉しいと表現していました。それは、今でも、そう感じます。ただ、目指した先は、クロスオーバーモデルですから、果たして、これでいいんだろうか、と、個人的に思うところはありますが、ま、世間が求めているクロスオーバーってのは、見た目はSUV的、走りはそのまま乗用車ライクどころか、スポーツカーテイストだったりするところもありますから、これはこれでひとつの商品性と捉えるべきなのかなとも感じましたが。
 そうそう、#1079で感じたことと異なっていたのは、発進時のショックが消え去っていたこと。これもまた、何もアナウンスされていないんですが、改良を受けていまして、この点(改良)は好印象でした。と、まぁ、あれこれ書きつつ、褒めているのか、微妙な表現が多くありましたが、これもまた、プジョー208、2008の仕上がりの良さ、バランスの良さ、さらにはフォード・フィエスタの、やんちゃに仕上げながらもそれをしっかりとスポーツさせている、なんてあれこれと比較してしまっているからなのです。さて、ほかのBセグモデルに対しては、今の自分は、どう感じるんでしょうかね。というわけで、近々、いまだに絶賛しているMINIをロングドライブしてみようと計画しております。

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