#1432 なんか違う、ちょっと寂しいを感じた、日本でのジープ。

 シトロエンに感激する一方で、なんか、違うんだよな……を感じてしまったのが、ジープ。ま、ジープのセクションの原稿書きは早かったです。ま、13年もオーナーでしたから、そりゃそうですわな。といっても、乗っていたジープの面影は、最新モデルにはなく、自分の想いをいかに抑えて執筆するかにキーはありましたが。
 で、そのジープ、違うんだよな、を感じたのは、車両そのものではなく、価格でした。確認して、気づいたんですが、ラングラーのプライス、なんと396万3600円。これ、いわゆる3ドアモデルのオリジナルスタイルのほう。ま、ハードトップを備えたサハラですし……、と言いたいところですが、やっぱりですね高過ぎやしないか、と感じました。価格も含めて、カジュアルに乗れるのがジープであり、気軽に手にできるのがラングラーの良さだったはず。5ドアのアンリミテッドが加わったとはいえ、本国では、そのスタンスは変わっていませんから、日本ならではの仕立てとプライスに、寂しさを覚えました。
 で、で、さらに驚いたのは、チェロキー。当初はリーズナブルモデルとして、FF、直4/2.4Lモデルが用意されており、それとて379万800円で割高感を覚えましたが、現在は、イヤーモデル待ちもあるんでしょうけど、V6/3.2L+4WDのみで499万5000円から。あれやこれやと装備もありましょう、為替の都合もありましょう、でもですね、たとえば、アメリカでは最新型RAV4が$2万4000からなのに対して、チェロキーは$2万4000弱から。つまりですね、同じ価格帯のモデルであり、ライバルどおし。そう捉えると、チェロキーが装備をこれでもかと奢ったといえ、あれこれ理由があったとはいえ、果たして、そこに500万円の価値があるのだろうか、と感じてしまうわけです。極端な言い方をしますとね、500万円のRAV4ってことですから。ま、最新型RAV4は、日本で未発売なので、えっと、ホンダのCR-Vにしましょうか、あちらではやはり$2万4000弱からですから、同じですな。
 昨今のジープを眺めていると、価格を堤防として、オーナーを選ぶという手法なのかなと思うところもありますし、インタビューでも今後日本のジープはプレミアムを目指すと伺いましたから、ま、そういう戦略なのでしょう。なのでしょうけど、寂しい。とっても寂しい。
 ちなみに、現行型チェロキー、日本では販売苦戦しているようですが、北米では30万台に届きそうな販売台数を記録し、先代、先々代チェロキー、つまりあちら名でリバティの販売台数を大きく上回る、大ヒットジープとなっています。この現行型チェロキー、好き嫌いは確かにありましょう、ありましょうけど、もう少し価格が抑えられていれば、もっと販売台数を見込めるような気がするんですけども。どうでしょうかね。はて。

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