#1426 1000円の価値があるような、ないような……、三島スカイウォーク。

 展望台に上るだけで3000円、魚を見るだけで2000円、夢の国で遊ぶだけで6000円、ライブで8000円やら、ソフトクリームがいつのまにか300円がデフォルトで500円を見かけるようになったとか、あの頃に比べると無理矢理といわんばかりに値上げされているものがあります。ソフトクリームについては、後日、書きますけどね、500円ってのを見た時には、さすがに行き過ぎを覚えましたし、何よりも過去に80円だった頃を知っている者としてはですね、いくらなんでも、おかしいを感じます。
 さて、今回は、昨年、三島の東側、箱根からの下りといったところにできた、歩行者用としては日本最長を誇るつり橋、三島スカイウォークについて。そもそも、なんで、ここに? という疑問が湧いたのですが、何やら、伊豆縦貫道によって三島への観光客が激減することを恐れてという目論みがあったようで。ようなんですが、ま、その目論みはさておき、その入場料に驚きました。なんと1000円。橋を歩いて渡って、帰ってくるだけで1000円。ま、支払いの時にキリがいいなとは感じましたが、払う時に高過ぎるなと感じ、橋を渡って帰ってきて、やっぱり高かったと感じました。ここのウリは、つり橋そのものだけではなく、晴れた日に見える富士山やら、駿河湾から伊豆半島までの展望にあります。ただ、散々見慣れた者としてはそうですか、といった感もありますけど、ま、客観的に考えると、それなりに価値はあると思います。思いますけどね、この橋、向こうとこちらを繋ぐことで利便性が高められるという本来の役割が見当たりません。そうなんですね、突如、山腹につり橋が造られたといわんばかりの風景にありまして、不可思議といいましょうか、不自然を覚えます。つまり、必要が見当たらない。風景を含めて、橋としての機能美が欠けている、と。ま、それはそれで、見学用として役割があるのかも知れませんけど、自分には、すべてが違和感に写りました。もちろん、橋のたもとには店舗を誘致して、イマドキの観光スポット的(個人的なイメージはスカイツリーとソラマチ)な雰囲気を出そうとしていますが、そこにアウトレット的な場所代いただきますといった商法が透けて見えていまして、ちょっとげんなり。
 出口を出て、ふと感じたのは、これ、富士山を眺めるとしても、橋の途中ではなく、橋の手前でも、向こう側でも、展望台を造ればよかっただけではないか? ということ。そして、この先どうやって人を集めるんだろうか、と、心配してしまいましたが。そうなんですね、入場料が1000円と考えると、2度は行かないスポットかな、と。
 何かが違うんですね、そう、なにかが。そんなモノを造って人を集めるなんてことをしなくても、景色のいいスポットはたくさんあるものですから。そして、その後、訪れた韮山反射炉の見学料300円(入場しなくても近くから目にすることはできる)にも、違う感を覚えました。個人的に、この地区の最大のスポットは、韮山にあるJA農産物売り場だと思いました。大型な店舗のわりに、観光客、ほぼ、ノーマーク状態でしたので。

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