#1365 走りにもDSらしさがあった、DS3カブリオとDS4クロスバック。
DSのフルラインナップ試乗会がありました。シトロエンから独立したことを謳いながらも、商品的にはモデルサイクルを考えると、最新ではないという揃いに、おや? を感じつつ、でも、プジョーの改良内容から察するに、悪いわけはない、ブランド化されたDSに対しては、そんなふうに捉えていました。ただですね、#1319でDS3カブリオに感じたやんちゃっぷりに、らしくないといいましょうか、DSって、こういう路線なのかな、と戸惑いを覚えていたものも、また事実。DS3カブリオって、導入当初、こうじゃなかった気もしていましたし、アヴァンギャルドってのは走りに表現するにしても、こうじゃないんじゃないかと思っていたもので。
で、試乗したところですね、これ、フェイスリフトだけに止まらない、改良メニューがそこにはありました。これ、どう考えてもボディとシャシーになんらかの手が加わっています、たぶん。って、例のごとく公には発表されていませんが、変わっていると思います。と、それぐらいに良かった。もちろん、オープンボディならではの剛性不足からくるウィークポイントはあります、ありますけど、シャシーそのもののセッティングは路面トレース性を最優先している感にあふれておりまして、また、先に感じた曲がらないフィーリングも消え去っており……、つまりは、好印象。細かな入力に対してボディは追従しきれていませんが、シャシーはしっかりと付いてきている、表現としては矛盾がありますが、そんな仕立てとなっていました。コーナーでは、路面を捉え切れていないフィーリングがありながら、グリップ感を見失うことがない、そんな不可思議なフィーリングがありました。そう、導入当初に感じた、あのフィーリングですな。で、この1.2Lターボと6ATは、素性はもちろん、相性がいい。2000回転からのトルク感、的確な回転数セレクトなど、まさに愉しさを最優先したセッティングとなっています。
エンジンを変更したこともありますが、304万円といつしかプライスダウンさせているところも、また、好印象。スタイリングも、ま、あとでまとめて書きますが、後付け感を増しているにも関わらず、これが、好印象。なんでしょうね、このデザインの妙。
さて、続いては、DS4ですが、新たに加わったクロスバック。レギュラーモデルに対して30mmのアップを果たしていましたが……、って、その重心高が云々はさておき、これが、クルマとして良かった。先に、DS3カブリオで感じた、路面トレース性は、さらにというか、とんでもなく引き上げられていまして、もう、路面のアンジュレーションをあえて感じて走りたいと思わせるほどに、うっとり。シトロエン的といえば、シトロエン的なんですが、そこに質感を与えているというか、コストが掛かっているなというフィーリング。いやー、美しい。
コーナーではロールさせているのにそれを感じさせないという仕立て、先のトレース性によるグリップの高さが、ここぞとバランスしていまして、重心が上がっているにも関わらず、愉しさにあふれていました。なんだ、これりゃ、とつぶやいてしまうほどに。ただ、そのトレース性について、走りながらあれこれと考えていたんですが、トレース性という性能だけをピックアップするとゴルフ7のほうが上かもしれません。しかし、そこにシトロエン流といいましょうか、DS流の粘りや、独特のキャラクターがありますから、個人的には甲乙つけられないと思いました。
さて、というように、この2台から、フィエスリフト、追加という改良だけではなく、その走りにDSらしさを感じ取りましたから、続いて乗るDS5にも、大きな期待が沸いてきたわけですが……。って、続く。
で、試乗したところですね、これ、フェイスリフトだけに止まらない、改良メニューがそこにはありました。これ、どう考えてもボディとシャシーになんらかの手が加わっています、たぶん。って、例のごとく公には発表されていませんが、変わっていると思います。と、それぐらいに良かった。もちろん、オープンボディならではの剛性不足からくるウィークポイントはあります、ありますけど、シャシーそのもののセッティングは路面トレース性を最優先している感にあふれておりまして、また、先に感じた曲がらないフィーリングも消え去っており……、つまりは、好印象。細かな入力に対してボディは追従しきれていませんが、シャシーはしっかりと付いてきている、表現としては矛盾がありますが、そんな仕立てとなっていました。コーナーでは、路面を捉え切れていないフィーリングがありながら、グリップ感を見失うことがない、そんな不可思議なフィーリングがありました。そう、導入当初に感じた、あのフィーリングですな。で、この1.2Lターボと6ATは、素性はもちろん、相性がいい。2000回転からのトルク感、的確な回転数セレクトなど、まさに愉しさを最優先したセッティングとなっています。
エンジンを変更したこともありますが、304万円といつしかプライスダウンさせているところも、また、好印象。スタイリングも、ま、あとでまとめて書きますが、後付け感を増しているにも関わらず、これが、好印象。なんでしょうね、このデザインの妙。
さて、続いては、DS4ですが、新たに加わったクロスバック。レギュラーモデルに対して30mmのアップを果たしていましたが……、って、その重心高が云々はさておき、これが、クルマとして良かった。先に、DS3カブリオで感じた、路面トレース性は、さらにというか、とんでもなく引き上げられていまして、もう、路面のアンジュレーションをあえて感じて走りたいと思わせるほどに、うっとり。シトロエン的といえば、シトロエン的なんですが、そこに質感を与えているというか、コストが掛かっているなというフィーリング。いやー、美しい。
コーナーではロールさせているのにそれを感じさせないという仕立て、先のトレース性によるグリップの高さが、ここぞとバランスしていまして、重心が上がっているにも関わらず、愉しさにあふれていました。なんだ、これりゃ、とつぶやいてしまうほどに。ただ、そのトレース性について、走りながらあれこれと考えていたんですが、トレース性という性能だけをピックアップするとゴルフ7のほうが上かもしれません。しかし、そこにシトロエン流といいましょうか、DS流の粘りや、独特のキャラクターがありますから、個人的には甲乙つけられないと思いました。
さて、というように、この2台から、フィエスリフト、追加という改良だけではなく、その走りにDSらしさを感じ取りましたから、続いて乗るDS5にも、大きな期待が沸いてきたわけですが……。って、続く。