#1357 元気良過ぎと感じるほどに快活になっていた、ルノー・キャプチャー。

 #1329にて改良型エンジン+トランスミッションを採用したルノー・ルーテシアについて書きましたが、さて、同じ内容で改良を受けた、キャプチャーの話。あのですね、えっとですね、簡潔に言いますと、スポーティ過ぎると言いましょうか、速過ぎといった感がありまして、正直、ここまでいるんだろうか、といった感があるほど。ルーテシアで感じたことと基本的になんら変わりはなく、軽快感が全面に表現されていました。それにしても、ドライブトレインを含めて、転がり抵抗の低いこと、低いこと。コースティングモード(この場合はNですな)にしなくとも、Dのままで転がっていきます。なので、先の流れを読みながらの無駄なアクセルワークを行わないドライビングをしようとすると、アクセルをいつもよりも踏み込まなくていいという、ちょっとした慣れが必要となります。ま、そもそもトルクが出ているってのもありますし、ね。
 ただ、そこには日常においては扱い難さもありました。信号待ちからの発進において、ですな。まずは、加速しすぎといった感がありますので、先の滑走含めて、慣れでは対処できない無駄(ブレーキ操作)を必要とすることがあります。それに加えて、アイドリングストップ機能が付いたというはいうものの、完全に停止しないと再始動しないつまり旧世代タイプ、かつ、ブレーキホールドしてくれないことがありまして、ちょっとやっかいなシーンもしばしば。発進時にブレーキペダルから足を離して、アクセルペダルを踏み込んだものの、クラッチが繋がっていないし、あれ、ブレーキも保持していない、おっと後退しているじゃん……、と思ったら、突然にドンとばかりにクラッチが繋がって、ギクシャクしながら発進していくという。
 ブレーキホールドを行う条件として、ある程度の傾斜が必要なのだろうと思いつつ、クラッチフリーで後退するような傾斜でもホールドしておらず。逆にそれほどでもない傾斜でホールドしていたりとか、このあたりは探り切れずでしたが、ま、いずれにしても、いち早くデュアルクラッチを採用していたVWを振り返ってみれば、ま、最新世代のユニットが搭載されるのを待つしかないんでしょうな、といった感じを受けました。
 テストドライブに連れ出したグレードは、インテンス。標準採用されている17インチサイズのタイヤが起因した硬さに最初戸惑いを覚えましたし、個人的にはストロークを感じさせてくれる乗り味のほうが好みだなぁと感じつつも、先に書きましたエンジンのフィールのスポーティさを考えると、これはこれで、パッケージとして成立しているんじゃないか、と感じました。つまり、不満なく、それほど不足には感じなくなっていました。
 というわけで、ルノーのモデルってのは、乗り込めば乗り込むほどに体に馴染んでいく不思議さがあります。今も昔も。そうそう、あれこれ書きましたけどね、パワーフィールについては、ECOモードをセレクトすればいいだけのこと。ちなみに、過去にも言いましたけど、ルノーのECOモードの仕立ては実に上手いんです。というか、今回のテストドライブでは、あれこれと試すため以外は、すべてECOモードで走っておりました。ちなみに、いつもの下り基調な下道テストコースでの燃費は、左のとおり。5.0km/Lではありません、100km走行するに必要な燃料を示していまして、ま、換算しますと、20km/Lですな。あれだけ快活な走りながら、天晴れといった印象があります。

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