#1316 エンジンが3気筒たるウィークポイントを感じさせない、BMW118i。

ま、エンジン出力スペックは変えていないので、気付かない人は気付かないでしょうけど、排気量はもちろん、気筒数も減っていますし、でも、燃費はアップしています。って、さて、どっちがいいのでしょうかね、という観点で、昨年の試乗会で乗ってきたらこれが良かった。日本のBMWモデルとしては、初の縦置き3気筒エンジン搭載モデルとなったわけですが、まずは、同じエンジンを搭載しているMINIや、2シリーズ云々のような、あの振動が見当たらない。もちろん、4気筒と比べるとがさつ感はありますが、それよりも3気筒ゆえの軽快さのほうが好印象でして、つまりですね、3気筒たるウィークポイントを感じさせない。まぁ、このあたりもBMWの妙といいましょうか、ここまでの完成度に到達したから、商品化されたわけですが。
とにかくですね、エンジンが小さく、軽くなったこと、さらにフィールも含めた軽快感が、走りに大きくプラスしていまして、これが愉しさを引き出しています。まぁ、最新のユニットと比較するとパワーステアリングフィールに物足りなさはあるものの、これもまたシャシーの剛性に見合っていまして、不足を感じさせない。そう、バランスです、バランス。バランスがいい。

なんて、書きながら、同じエンジンを搭載しているMINI CLUBMANではトルクフルさを感じたことを思い起こしつつ、そっか、車両重量差があるのかと思いきや、ほとんど同じ。この違いはどこから来ているのだろうかと探りつつ、運転していて気付きました。シャシー性能の中でも直進安定性がすこぶる高い分、加速感やスピード感が薄く、そう感じさせているだけのこと、かと。
まぁ、そんなあれこれはありますが、とにかく軽快感がもたらすスポーティさが、美点。もはや、直列3気筒エンジンだからというウィークポイントを感じさせない、そして、忘れさせる、そんな良さがありました。また、気付いたことあったら、そのうちに付け足しておきましょうかね。