#1261 想像以上のアッパークラス感を備えていた、MINIクラブマン。

走りについては、ミニらしさをちゃんと作り込んでいまして、ハンドリング含めて、MINIしていますから、これもまた驚きだったことのひとつ。というのも、ほら、ベースになったのは新型X1とか2シリーズアクティブツアラーですから、既存のシャシーを用いながら、片やストローク感をしっかりと作り込み、こちらではストロークフィールにMINIを感じさせるという、チューニングの妙といいましょうか、そのあたり。もう少し、ごく一般的なCセグハッチ的かと思っていましたので。ちなみに、何に感心したかって、あのストロークフィールでしょうな。分かりやすいところでいいますと、バネレートを高めつつ、しなやかに動かすという、あのトレース性。下り坂などで、速度を落としなさいといわんばかりに路面にμの高い舗装が組み合わされたゼブラ状路面となっている路面があるじゃないですが、ああいうところでも、すべてきっちりとトレースしていく。飛ぶとか、逃げるとか、遅れるとか、ない。すべて路面どおりにトレースしていく。これって、実は走りへ誘うだけではなく、路面状況が分かりやすいという意味での安心感を覚えるものだったりもします。それでいながら、乗り心地が破綻していない。たとえ入力が大きかろうともリバウンドストロークで逃げることなく、18インチ(40扁平)タイヤであっても、突き上げ感が見当たらない。もちろん、タイヤサイズなりの、MINIなりの硬さはあります、でもね、って話ではありますけれども、それにしても、良く仕立てているなぁと感心しきりでした。


さて、次なるMINIは何が登場するんでしょうかね。順番からするとコンバーチブル? あ、そうだ、クロスカントリーって、このクラブマンベースになるんでしょうな。そう考えると、次期クロスカントリーの仕上がりも……。って、そんなストレートにクロスカントリーに仕立ててくるわけないか、BMWのことだから。ストレッチ版とか? まさかね。