#1261 想像以上のアッパークラス感を備えていた、MINIクラブマン。

 さて、MINI CLUBMANに早々に乗る機会がありましたので、あれこれをお伝えしましょうかね。#1248で書きましたように、ボディサイズを広げただけではなく、質感を高め、つまりはアッパークラス感を表現していました。それはインテリアから走りに至るまで、すべてにおいて。まぁ、Cセグメントハッチバックと張り合っていくというか、属するわけですから、必要であり、当たり前のこと。といいますか、3ドア/5ドアと、このクラブマンとで、商品をきっちりと作り分けてくるスタンスにビックリしました。
  走りについては、ミニらしさをちゃんと作り込んでいまして、ハンドリング含めて、MINIしていますから、これもまた驚きだったことのひとつ。というのも、ほら、ベースになったのは新型X1とか2シリーズアクティブツアラーですから、既存のシャシーを用いながら、片やストローク感をしっかりと作り込み、こちらではストロークフィールにMINIを感じさせるという、チューニングの妙といいましょうか、そのあたり。もう少し、ごく一般的なCセグハッチ的かと思っていましたので。ちなみに、何に感心したかって、あのストロークフィールでしょうな。分かりやすいところでいいますと、バネレートを高めつつ、しなやかに動かすという、あのトレース性。下り坂などで、速度を落としなさいといわんばかりに路面にμの高い舗装が組み合わされたゼブラ状路面となっている路面があるじゃないですが、ああいうところでも、すべてきっちりとトレースしていく。飛ぶとか、逃げるとか、遅れるとか、ない。すべて路面どおりにトレースしていく。これって、実は走りへ誘うだけではなく、路面状況が分かりやすいという意味での安心感を覚えるものだったりもします。それでいながら、乗り心地が破綻していない。たとえ入力が大きかろうともリバウンドストロークで逃げることなく、18インチ(40扁平)タイヤであっても、突き上げ感が見当たらない。もちろん、タイヤサイズなりの、MINIなりの硬さはあります、でもね、って話ではありますけれども、それにしても、良く仕立てているなぁと感心しきりでした。
  ワインディング? いうまでもなく、楽しさにあふれています。高速道路? フラット感もちゃんと持ち合わせていまして快適。渋滞? MINIドライビングモードのエコモードを利用することで、クーパーSの2.0Lターボでも扱いやすさがあります。って、以前にもいいましたが、MINIを購入すらならば、このMINIドライビングモードはマストアイテムです。パワーよりも、このエコに価値があります。ちなみに燃費は、クーパーSで、市街地をフラフラと走って10km/L前後、条件がいいと13km/Lオーバー。この程度でいいんじゃないでしょうかね、クーパーSですから。
  というわけで、個人的には、最新世代のMINIにおいては、5ドアよりも、3ドアよりも、魅力を感じます。価格はクーパーでも344万円ですが、ナビ付きですから……、といいつつも、もはやナビなしでいいからと考えると、やっぱり3ドアMTの226万円は惹かれますな。というわけで、そういったことも含めて、選ぶならばやっぱり3ドアのONEでしょうな。そうそう、今はまだ本国でもONEはないんですな。ってか、このボディには1.2Lターボでは辛い……、わけないか。いずれ追加されるんでしょうか。でも、日本では入れないのかな。なんて調べていたら、本国ではディーゼルがあるんですな。しかも、MTで。いいなぁ、いいなぁ。
 さて、次なるMINIは何が登場するんでしょうかね。順番からするとコンバーチブル? あ、そうだ、クロスカントリーって、このクラブマンベースになるんでしょうな。そう考えると、次期クロスカントリーの仕上がりも……。って、そんなストレートにクロスカントリーに仕立ててくるわけないか、BMWのことだから。ストレッチ版とか? まさかね。

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