#1259 ハンドリングと乗り心地とをブラッシュアップしていた、フォレスター。

 東京モーターショーのプレスデーで正式発表されることが、10月6日に発表された、……、ちょっとややこしい経緯の、スバル・フォレスターとXVシリーズ。なんですが、本日、プレス向け試乗会がありまして……、って、こういった事前試乗会は、発表まで公表できないんですが、公表してもよろしいということなので、書きます。まだ、店頭には並んでいないモデルです。
 さて、フォレスター。シャシーの改良とアイサイトVer.3と、いちばん最後まで待たされたモデルでしたが、ようやく搭載しましたというだけではなく、待たせたおわびとばかりに、スバル初となる機能を2つほど搭載しての登場となりました。ひとつは、ヘッドランプユニット、もうひとつはアダプティブドライビングビームの採用です。後者については、先頃追加された単眼カメラを加えたハイビームアシストとほぼ同じ機能ではありますが、こちらはなんと単眼カメラを用いず、アイサイトのステレオカメラのみで、周囲の明かりや対向車の検知を行います。どうして、こんな2パターンを作ってしまったのか、って、まぁ、車種適合に時間を要しているのと、ランプユニットまで変えなければならないとか、そういった事情からで、この世代差も、また、スバルらしさ。……、……。いずれにしても、アイサイト+単眼カメラと、アイサイトのみという2パターンが生まれてしまったわけで。って、そんな話はさておき、今日はクローズドコースでのインプレッションとなりましたので、走りについて書いておきましょうか。
 そもそも、フォレスターは、スバルの中では、ストローク感を生かした乗り味にあふれていまして、コンフォート感を大切に作り込んでいました。それは、ベースモデルに乗ると分かります。そこにスポーティさを色濃く演出していたのが、ターボモデルでした。そんなフォレスターですが、今回は、インプレッサ同様に、サスペンションの動きにしなやかさを与えるために、ダンパーの減衰力を変え、バネレートを上げ、取り付け部の剛性を上げ、ブッシュのレートも変更し、……、って、個々にピックアップすると、締め上げているかのような印象を受けるかもしれませんが、全体でバランスを上手くとったといった感がありました。つまり、走りはもちろん、乗り心地までブラッシュアップしていた、と。
 インレッサシリーズ同様にステアリングギア比が15.5→14となりましたが、クイック感を設えたというよりは、シャシーの動きに見合ったレートを選んだだけといった感があって、実のところクイックだとは感じません。なんていうのかな、オンセンター含めて、素直さを高めたといったフィーリングとでもいいましょうか、そんな感じ。で、とにかく、今回は曲がる、曲がる。グイグイ、曲がる。それは、ステアリングを切ったら曲がるという普段ではなく、コーナーでそれなりのGが出ているところから、さらに切り込んでいっても、曲がっていくといった、本来の、曲がる。ロールはスピードも良くコントロールされていて、サスペンションの踏ん張りもしっかりと感じられて、とってもいい。そんな奥深さがありますした。
 あれ、フォレスターだけで、こんなに書いてしまった。というわけで、XVについては次へ。

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