#1197 WRX S4とBRZから感じた、スバルが目指すスポーティさ。

ちなみに、回頭性というといかに曲がりやすいかというイメージを受けると思いますが、スバルがいう回頭性は、というか、そもそもの回頭性とは、限界域においていかにステアリング操作が可能かという、意味合い。つまり、通常域で、"ひょいひょい"曲がるというイメージとは異なるもの。では、そんな領域での話が、果たして日常でどう役立つかって話になりますが、まぁ、その奥深さがあってこそ、日常のステアリングフィールもまた自然といいましょうか、質感があると語れるものですので、云々。
今回は、公道試乗会ですので、その領域までの確認はできませんでしたが、245サイズのタイヤと専用チューニングされたビルシュタインに、スパルタンさよりも質感を整えていたことが印象に残りました。インプレッサと比較すれば、フラット感は薄れますが、バネ下の重たさを感じさせず、そして、トレース性をしっかりと作り込んでいるところは、好印象。つまりですね、5万4000円の価値は十分にあると思いましたし、スパルタンを感じさせるスポーティを目指したのではないことが分かり安堵したといいましょうかね、そんなことを感じました。

いずれのモデルもスポーティを全面に掲げたモデルですが、実のところ、これらはスパルタンではなく、スバル車のベースとなる走る愉しさを感じさせつつ、スポーティに振った、仕立てたモデル。そう捉えると、両車を優劣ではなく、異なるモデルとして眺めることができるかと思います。