#1192 今があるのは、過去があるからってことを確認してきたライブ話。

 能登と同じように、自分にとってリセットを掛けてくれるひとつに、EPOのライブがあります。体育会系ポップスとして人気を博し、その後、自分の好きな音楽を作っている方ですが、まぁ、そのスタンスがそのままに楽曲になっていてを自分にとってとても心地いい。ということで、本日、デビュー35周年を記念したライブがあり、出掛けましたが、当初は、ヒットパレードパラダイスと謳われたタイトルに昭和を感じ、イマイチ感を覚えていましたが、……中略……、これが良かった。
 簡単に言いますとね、単純に、あの頃を並べ立てるのではなく、今があるのは、あの頃があったからという構成になっており、これがとても良かった。つまり、過去を振り返りつつ、過去を確認しつつ、過去を否定するのではなく、ようやく肯定できるようになった自分を褒めながら、今の立ち位置を確かめて、そして、これからに生かす、ことの大切さを教えてくれるってなライブ。で、さらに凄かったのは、そこに集ったミュージシャンで、鈴木茂に、小原礼に、林立夫に……、年末に出掛けた矢野顕子withTINPANもそうでしたが、彼らは一流というポジションとはちょっとニュアンスの違うレジェンド(と言われていた)な面々であり、サウンド面からも完全に打ちのめされました。もう、そのグルーブ感といったら、もう完璧を超えて、感激、感動の嵐といった感がありまして……。なんていうんでしょうかね、まさにクオリティの高いサウンドを作ってきた人々が到達した聖域でのみ聴くことができるサウンドとでも言いましょうか、そんな感じ。って、もちろん演奏だけではなくって、その演奏が、ライブ感を一気に高めてくれまして、皆それぞれの過去と、皆それぞれの今と、あれこれが交錯して、たんなる懐かしいとは異なるライブを作り上げていました。いやはや。
 内容については、具体的には語りませんけども、天使のウインクが作り手によって歌われるというサプライズがあり、同日に武道館で開催されていた、天使のウインクの歌い手のライブを選ばなくてつくづく良かったと……、まぁ、そういう感じです。いや、ちょっと迷ったんですな、どっちへ行こうかって。

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