#1148 クルマの一部になってしまったかのような愉しさにあふれるMINI ONE。

 唐突に、MINI ONEです。#1014にてロングドライブ記を、#1085にて再会記を書きましたが、三度の顔合わせとなりました。そう、同じ車両に。なんでしょう、これ、縁でしょうか。久しぶりに出逢ったONEは、走行距離1万kmを超えていましたが、シャシーの引き締め感は相変わらずでありながら、すべてに柔軟と表現したくなるしなやかさがあふれていました。つまり、乗りに乗っているって感じでしょうかね。
 まぁ、細かな印象は以前と変わっていませんが、あらためてシャシーを観察してみたところ……、って、改めてこの車両のオプションを確認したらスポーツサスを採用しているのかと思ったら、ダイナミックダンパーコントロールでした。すみませぬ。あれこれ書き直しておきました。となると、この硬さは、16インチゆえか……。
 って、15インチに試乗したことないんですが、この16インチ+ダイナミックダンパーコントロール、ひとつのバランスを作り上げています。初期の硬さたる入力を確実にいなした上で、リバウンドに制限を与えつつ、最後にスッと抜ける。路面を離さないしなやかさと、無駄な動きをさせないという規制をハイバランスさせながらも、乗り心地において突き上げを感じさせないという、天晴れなこと、天晴れなこと。まさに、これぞMINIテイストであり、それを愉しみたいという人にはオススメです。となると、気になるのは標準の15インチとの相性。どうなんでしょうかね。
 やっぱり、シャシー部の剛性(フィーリングだけではなく取り付け)がハイレベル。まぁ、ミニゆえに手を抜くところではないとはいえ、おや? を感じさせないテイストにちょいとオドロキ、そこに国産モデルのあれこれとの比較をついついしてしまいます。それでいながらこれだけの快適性を手に入れているってところも天晴れですな。価格に割高感はあります。現にとある道の駅で、このMINIを見て、欲しいけど高いんだよね、と言っていたスイフトオーナーがいました。でも、それなりの価値もあるし、あとで述べますけど、価格以上の価値も持ち合わせています。
 今回は、ちょいと奥多摩へのつもりが、いつしか八ヶ岳をかすめ、そして気づいたら、乗鞍にて温泉に浸かっていました。そうなんですね、ついつい、もう少し走りたくなるんですな、帰り道のことなど考えずに。それが、先に述べたもうひとつの価値。って、ガソリン代を要する価値ではありますから、出費も強いますけども……。。翌日の返却がなければ、そのまま能登まで走りそうな勢いでしたから。
 ちなみに、乗鞍まで、往復ともすべて下道ってのは初めて。さすがに帰りはどこかから高速に乗ろうと思いましたが、そのままに下道を走りました。国道はできるだけ外して……。そして、最後には、わずかにスパルタンなフィーリングもすっかり馴染んでおり、それは、クルマとの一体感というよりは、クルマと一体になってしまった、つまり、クルマの一部になってしまったかのような感じを受けたほどでした。
 グラチェロ、修理せずに、MINIにすべきだったか……、と少々の後悔も浮かびました。

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