#1145 スバル車で、低燃費を出すか、走りを楽しむかは、ドライバー次第。

 右の写真は、スバル インプレッサG4 2.0LNA(最新型)にて、下道〜高速道路を80km/hトップで、70kmほど走った時の燃費です。数値を狙った運転はしていませんが、無駄な燃料消費をしないようにと気を遣ったドライビングをしています。あ、3回ほど、追い抜きでアクセル踏み込みましたっけか。テスト車両は、車両重量は1370kgで、10・15モード燃費は16.2.km/Lですから、まぁ、やればできる子って感じでしょうかね。そうなんですね、やればできる子、でも、やらないとできない子なんですな。つまり、肝心なのはドライビング方法であって、この燃費は簡単に出せるものの、実は、運転方法を知らないと簡単には出せません。ちなみに、ACCは使わず、アクセル、ブレーキコントロールはドライバーがしています。
 個人的には、スバルの、燃費と走りをバランスさせながらも、そのどちらを優先するかはドライビング次第、でも、アシストするデバイスも用意しといたよ、という至れり尽くせりのスタンスは、とってもいいと思います。思いますが、もっと、クルマ側でコントロールして、誰でも低燃費を引き出せるようにしておかないと、スバルは燃費悪いと、商品性を勘違いされてしまう気もしています。
 キーとなるのは、いかに1500rpm以下に抑えるか……、なんですが、実はこれ、ちょっとコツが必要。発進時、アクセルを踏み込んでいないつもりでも、2.0LNAの場合、2000rpmまで上がっていまいます。もちろん、ササッと発進するというフィーリングを与え、不足を感じさせない走りを優先しており、そこにスバルの回答といいましょうか、表現があります。ただ、燃費が二の次になっているのも事実。って、犠牲とはいいません、あえて。
 実のところ、低燃費を狙うなら1500rpm上限が目安で、理想は1200rpmのまま。でも、そこをキープするのは、アクセルワークに難しさがあり、また、周囲の流れに合わせようとすると、無理があります。
 ただ、普通なアクセルワークをして、2000rpmまで上がっても、20km/hを超えたあたりで1500rpmまで落としてきますから、まぁ、気にすることなくドライビングするほうがいいのかな。
 一方で、CVTを使いながらも、アクセルオフ時にはしっかりとエンジンブレーキが利いていると感じさせる減速感を与えた制御もポイント。ブレーキ、アクセルと、足の移動が少なくなる分、疲労軽減やら安全性を高める、そんな操作性を実現していますが、周囲よりも減速が大きいため、先行車からは離れつつ、後方車からは追いつかれるコトがあります。迷惑をかけるほどではありませんから気にしなければいいのですが、周囲に合わせようとしてしまうとアクセルをオンを強いられ、結果、フットブレーキを大きく使って停まることになり、せっかくのアクセルオフ(エンジンブレーキ)制御も無駄となってしまう。つまり、燃料の無駄遣いをしてしまいます。
 ならば、N(ニュートラル)にして、コースティングしたらどうかと試したところ、これならば、まだ、周囲の流れに合わせて減速できますが、まぁ、走行中にN−Dの切り換えを行った際、クルマに対してどのくらい悪影響があるかってことポイントか。今度、エンジン関連の方にお会いしたら聞いておきましょうかね。
 つまりですね、スバル車はドライビングプレジャーに振っている分、燃費を求めるには、先で停まるならアクセルオンしないとか、走行中でも車間を確保して先行車の下手な運転に惑わされないようにするとか、そういうドライビングテクニックの基本のあれこれを必要とします。って書いていて気づきましたが、これら操作や乗り方ってのは、MTに乗っていた頃は当たり前だったことばかり。MTのほうが燃費がいいと言われる所以は、伝達ロスがないことだけではなく、こうした操作方法によるところも大きかったわけで……。スバルのラインナップからMTが消えたとはいえ、MTライクなドライビングたる考え方はしっかりと残っていたわけですな。
 そうそう、コースティングした時に気づきましたが、このドライブトレイン、最新のほかブランドのモデルと比較すると、引きずりと言いましょうか、少々の抵抗を感じます。AWDだからとか、あれこれ理由はあるんでしょうけども、これも、悪いこととは捉えず、低燃費を引き出すには、そんな特性もまた上手く利用することが大切となりましょうかね。
 インプレッサのインプレッションは、また後日に。

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