#1110 捉え方でつまらなくも、おもしろくもなる、Apple WatchとMacbook。

 珍しく、Keynoteがあることを忘れていました。個人的な感心は、AppleTVの新型が出てくるかどうか、って、買い替えやらのタイミングを探っていたもので。Apple Watchは、今回、発売前のアナウンスがあるだろうし、どういうデバイスなのかは先の発表から分かっていましたから、むしろ、派手な披露して話題だけがひとり歩きするのを避けて欲しいと思っていたほど。あとは、あれか、MacbookAirのモデルチェンジをどうするか、ぐらいでしたかね。
 今回のKeynoteやらを見直していてですね、やっぱりApple Watchは欲しいと思いました。組み合わせて使うに理想なiPhone6 Plusは持っていませんけど、ま、腕時計という概念を壊したそのデバイスがどんなものか、確かめたい、ってそういう観点から欲しい、と。腕時計じゃないんですな、これ。腕時計じゃないならば、どうしてwatchを名乗るのかって話になるんですが、概念を覆しましたという主張から、従来の製品の名称を用います。ただ、その前にiやらAppleやら付けて、でも、違うんですよ、をアピールしていますけどね。そんなあれこれを、嫌みに受け取れる人は、たぶん、近づかないほうがいいと思います。
 って、振り返ってみると、iPhoneだって、最初は電話と捉えていた人々は、でかいだの、バッテリーが持たないのと、それまでの携帯電話と比較しての否定的な意見を発していました。でも、ま、電話じゃなかったですから、あれ。電話機能がついた、従来の電話機とは別モノでした。ということで、これも、時計じゃないんです。なんてことを考えていると、Appleの革新的ともいえる新しさを感じる製品のあれこれには、とりあえず、飛びついてきました。iMacも、iPhoneも、iPadも、Macbookも、MacbookAir(2010)も、あれもだ、iBookG4も。あ、iPodだけは最初には飛びつかなかったか。そして、いずれも初代モデルゆえに、すぐに使えなくなってしまうという運命になるなんですが、それが分かっていても、先に触れられることに価値を見い出して、手に入れていました。
 そういう観点からしますと、名称復活と相成ったMacbookも、新しい体験ができるという意味合いから、おもしろさにあふれていますと感じました。ただ、このスタイルは、どう考えてもMacbookAirであって、その後継を感じさせます。そもそも、MBAirはネットブックのコンセプトをぶち壊したモデルであって、このMacbookはサイズやらバッテリーやら、接続端子やら考えると、やっぱりAir的であり、その新提案モデルといった感があります。ま、価格を抑えられなかったためにAirを名乗れなかったのかなと思いつつ、たとえ、Retinaディスプレイを諦めても、低価格にできなかったのでしょう。と、振り返ってみると、Airって存在そのものが曖昧になってしまっていたような気がします。ま、その仕切り直しと捉えるといいのではないでしょうかね。
 あ、今回の大トピックは、あれでしょう、電源供給を、とうとう汎用の端子で対応したことでしょうな。Appleの理想は、信号も電源で1本のケーブルで済ませる……、というよりも、有線の数を極力少なくすることにもあります。かつては、ディスプレイ信号と電源を一本化というなんともかんともな理想をADCとして提案し、すごいなーと思ったことがありますが、ま、結局、ビデオボード側が耐えられないようで、消え去りましたが。って、うちには、そのADC接続ディスプレイが残っていて、いまだ変換アダプターを経由して活用していますけども。話を戻して、この電源回りのオリジナリティといいましょうか、ごり押しは絶対に譲らなかったことでしたが、さすがに譲れなくなってきたんでしょうかね。ってことは、iPhoneやiPadも、USB-Cへ移行させるんでしょうか。って、させられない理由は、もはやありませんな。Lightningケーブルなんて使っていたよねー、という時代が来るんでしょうな。ま、信者としては、またかと思っていますけど。

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