#1102 今思うに、とても素晴らしい人だったと思う、山口さんのお父さん。
#1083の最後に書きましたMyra Hess編曲のバッハのカンタータの件、収録されたカセットテープが、どこかにあるはずと、探したもの、見つけられず、さてはてどこにあるのかと思いきや、実家にありました。
それは、同級生の山口さんのお父さんからいただいたもので、カセットには、送ったことを意味するあて名と日付とが、背には子供のためのピアノ曲とタイトルが書かれていました。日付は1976年ですから、小学生高学年の頃か。その山口さんのお父さん、子供相手に、様という敬称を付けてプレゼントしてくれる方でしたが、どんな方だったかあまり覚えていません。母親に聞いてみたら、どうやら、お医者さんだったようですが。
で、そのカセット、手に入れたばかりのソニー333ESGで再生してみると、さんざんに聴き過ぎたためか、40年近く前のテープだからか、ワウフラッターバリバリで聴くに堪えない音ではありましたが、懐かしさもあり、ついつい聴き込んでしまいました。そしたらですね、内容がとても素晴らしいものでした。収録されていたのはNHK-FMの番組で、バイエルから始めて、やがてはソナチネへ、で、モーツァルトやベートーベンに触れるようになり……、と曲を紹介しながら、ピアノを習っていく過程を説明していくもの。といっても、単に曲を並べただけではなくて、これから出会う曲のあれこれ、学ぶべき技術や表現方法を解説しながら、いろんな有名ピアニストの演奏を交えて、あれやこれやを教えてくれる構成。たとえば、練習曲の次に来るのは、人の心を打つ曲で、こんな曲を紹介しましょう、ってな具合に。
別にピアノに限らなくてもいいんですけど、子供時分って、何事に対しても先を見通せないといいますか、先が見えていないじゃないですか。これを続けたら何があるのか、先に何が待っているのか。そして、理由や動機が分からないから、飽きてしまい、放り投げてしまう。ところが、この放送は、自分の居場所をそれぞれに確認しながら、これから何が待っているのかを教えてくれるものでした。子供の自発性を刺激するにこれほど最適な素材はないのでは? と思えるほどでして、幼少の頃に、この放送の意図をしっかりと理解し、そして、山口さんのお父さんにもっとあれこれを教えてもらっていたら、今、違っただろうなと思います。正直。
って、考えてみると、このテープをくれた山口さんって人とてもスゴイ方だったんだなと思います。今、どうしてされているんでしょうか。
それは、同級生の山口さんのお父さんからいただいたもので、カセットには、送ったことを意味するあて名と日付とが、背には子供のためのピアノ曲とタイトルが書かれていました。日付は1976年ですから、小学生高学年の頃か。その山口さんのお父さん、子供相手に、様という敬称を付けてプレゼントしてくれる方でしたが、どんな方だったかあまり覚えていません。母親に聞いてみたら、どうやら、お医者さんだったようですが。
で、そのカセット、手に入れたばかりのソニー333ESGで再生してみると、さんざんに聴き過ぎたためか、40年近く前のテープだからか、ワウフラッターバリバリで聴くに堪えない音ではありましたが、懐かしさもあり、ついつい聴き込んでしまいました。そしたらですね、内容がとても素晴らしいものでした。収録されていたのはNHK-FMの番組で、バイエルから始めて、やがてはソナチネへ、で、モーツァルトやベートーベンに触れるようになり……、と曲を紹介しながら、ピアノを習っていく過程を説明していくもの。といっても、単に曲を並べただけではなくて、これから出会う曲のあれこれ、学ぶべき技術や表現方法を解説しながら、いろんな有名ピアニストの演奏を交えて、あれやこれやを教えてくれる構成。たとえば、練習曲の次に来るのは、人の心を打つ曲で、こんな曲を紹介しましょう、ってな具合に。
別にピアノに限らなくてもいいんですけど、子供時分って、何事に対しても先を見通せないといいますか、先が見えていないじゃないですか。これを続けたら何があるのか、先に何が待っているのか。そして、理由や動機が分からないから、飽きてしまい、放り投げてしまう。ところが、この放送は、自分の居場所をそれぞれに確認しながら、これから何が待っているのかを教えてくれるものでした。子供の自発性を刺激するにこれほど最適な素材はないのでは? と思えるほどでして、幼少の頃に、この放送の意図をしっかりと理解し、そして、山口さんのお父さんにもっとあれこれを教えてもらっていたら、今、違っただろうなと思います。正直。
って、考えてみると、このテープをくれた山口さんって人とてもスゴイ方だったんだなと思います。今、どうしてされているんでしょうか。