#1093 エクストレイルのムービー撮影における、裏話のあれやこれや。

 #1084にて少し触れましたエクストレイル・ブラックエクストリーマーXの動画が公開されていました。って、え、動画の編集って、こんなに短期間でできるもの? って思われるかもしれませんが、無理をすればできるようです。って、編集作業そのものには携わっていないので、言うは簡単なんですが。クルマについては#1084に書きましたので、撮影時のあれこれを。当日は、寒風吹きすさぶ中、日暮れまでの撮影となり、寒さはもちろん(といってもクルマに乗っていることが多かったですが)、疲労困憊となりました。そうなんです、最後のまとめが、もはやくたびれ果て、髪もおかしいのも、そのため。日が暮れるー、時間がないー、となりましたので。
 オフロード性能の見せ方については、ハードな見せ方をするのではなく、タイヤが少々浮く程度を想定していました。当初は、3:30付近で走っている凹凸路面にてそれっぽい雰囲気が撮影できる……、かと思いきや、意外にもたいしたことなかった。ということで、オフロードコースのモーグルを果敢にアタックすることに。
 ダートランはあまり使われていませんが、何度走ったか覚えていないぐらいに走っています。というのも、草地に泥という走れば走るほどにコンディションが悪くなる、というか、愉しくなる路面状況ながら、同じポイントで同じ動きをしなければならず、これが難しかったもので。最たるのは、0:10。迫力ありますけどね、あれ、たいへんでした。広角レンズゆえに、路面に設置したGoProギリギリを通過しないと迫力がで、ギリギリまで近づいてくださいと言われ……。で、最終的には近づき過ぎて、フロントタイヤでGoProの足を踏んづけてカメラ位置を動かしてしまっています。ただ、あの瞬間、自分では踏みつぶしたと思っていましたが、踏みつけておらず、ほっとひと安心。ま、撮影としては、大成功、と。
 あとは、あれだ。今回の動画はもうひとつバージョン(右)があります。で、その最初0:05あたりからフレームインして停止するシーンですが、これがとんでもなくたいへんでした。進入からのフレーム内へのクルマの収まりはもちろんですが、ピントを浅く設定しているため、停止にぴたりと停まってくれと指示がありまして……、って、ダートゆえに目印はないし、走るたびに路面状況は変わるし。で、あのシーンとなるわけですが、そうなんです、フレームインから停止位置まで完璧、フレームの中のクルマの位置までパーフェクトとなりました。
 そのほか、何かあったかな。あ、ダートのコーナリングはグリップ走行でお願いしますと言われたので、グリップポイントまでは大人しく走りました。が、そこから先は撮影していないと思ってリアを流していたら、しっかりとそこまで使われていました。切り取られる(採用される)のは、写真では瞬間となりますが、動画ではシーンとなりますから、ドライバーとしてはその切り換えをしなければなりませんが、それが不足していた、と。そういう意味では、進入時のフェイントもそうですな。
 裏話にはそのほかにもあれこれとありますが、なんといっても、カメラを踏みつぶすこともなく、なんと、ボディにも傷つけることなく、無事終了したことが、何よりの裏話でしょうか。そうそう、気心知れたスタッフたちとの仕事ということもあり、笑いが絶えない現場となりましたしね。あ、ヨシダ的には、「えー」をできるだけ少なくすること(なくすことは諦めた)を心掛けましたが、……、まだまだですな。

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