#1086 1年半経過して、実力を発揮しはじめたTANNOY MERCURY V1。

 #543にて、我が家のメインスピーカーをTANNOYの小型スピーカー(MERCURY V1)に換えたって話をしましたが、あれから、BOSEやらJBLのBluetooth接続のイマドキスピーカーを加えまして、その活躍の場はなくなっていました。購入しなくても良かったなと思いつつも、たまに鳴らしていたのですが、そしたら、ここ最近、音が変わってきました。というか、とんでもなく良くなって、ちょいとビックリしています。
 いくらTANNOYってたって、いわゆるエントリーモデル、……と言えば聞こえはいいけど、言い方を変えればイマドキな廉価版、……いやいや、本質を理解せずとも雰囲気を愉しめるモデル。モデルチェンジ前に特売となったところで手に入れましたが、2万円で、この音はありえませんってぐらいにいい。
 こいつで鳴らすのはクラシック、その中でもピアノソロばかりですが、ピアノってのも再現するになかなか難しいサウンドだったりします。ダイナミックレンジはもちろんですけど、下から上まで複雑な倍音構成ゆえに、ごまかしがきかないって意味合いでも。で、びっくりしたんですが、とりあえずのサウンドや音場はともかくとして、最近、空気感を伝えてくるようになりまして。イマドキのデジタル録音ものだけならまだしも、かつてのアナログ+モノラル録音まで。そして、さらには、下手するとこもってしまう中音域を明確に表現しながら、当初は少し耳障りだった高音域の角を削り取りつつ、低音域は響かせるのではなく、音の一粒ずつをしっかりと鳴らすようになっていまして……、って、エージングとか、あんまり好きな言葉ではないんですが、ま、そんな感じ。なんていうんでしょうかね、ホームオーディオにこだわって良かったと思えるような、(自己?)満足感あふれるそんなサウンド。
 ちなみに、使っているアンプは、20年前はそれなりのスペックで、24bit分解しているけど、あんまり効果を感じられない、そんな感じのヤマハのAVアンプ。なので、アンプのおかげだとは到底思えませぬ。
 あ、イマドキサウンドはあんまり得意じゃありません。低音で、ベース音域で強調される低音域がありまして。聴いてみたい方は、是非、おいでください。

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