#1085 それぞれに愉しさが異なる、パンダ4x4、アバルト595、ミニONE。

 輸入車の話に戻りましょうかね。実は、強くは言っていませんでしたが、パンダ4x4も購入候補の中では有力な1台でした。知人が強く惹かれていて購入を考えていることを語っていたので、重ならないようにとの配慮もありましたが、まぁ、乗ってみるまではわからんってのもあり、あまり言葉にしてきませんでした。ま、新車購入ではなく車検継続を選んだため、そういった観点で眺めることはなくなりましたが、興味が失せたわけではありませんでした。
 ということから期待大の試乗となったわけですが、これが期待どおり、期待以上でした。エンジンのフィーリングはレギュラーモデルで体感していましたから、そのトルク感はもちろんフィーリング含めて、まったく問題なし。といいますか、やっぱりトルクの表現方法が上手いことが強く印象に残りました。で、MTによる演出、つまり愉しさは、想像以上。重心が高くなったことによるあれこれも、うまく乗り味に転換していますし、ロールの出し方も、実にきれい。つまり、パンダ4x4に与えた緩さのすべては、乗り味からデザイン、装備に至るまで上手く表現しており、そのバランスがとてもいい。そう、予想どおり、買いを強く感じたモデルでした。
 愉しさという意味では、アバルト595コンペティツォーネは、もはや吹っ切れた感すらあるヤンチャぶりがとても良かった。335.8万円もするフィアット500という、ひがみ半分の見方をしていましたが、これが、乗ってみるとその価格差分以上のチューニングが施されていまして、シート調整レバーやらに手が届かなくても、そんなことどうでもいい、許せてしまうという愉しさにあふれていまして、一気に好印象に。ただ、価格が高いののは事実……と思っていたものの、同乗者と話していたら、このモデルは、ベース車という視点から眺めるのではなく、高級輸入車に乗っていてもう1台といった、まさに遊びグルマ的なイメージの1台と捉えると、すんなりと受け入れられるモデルではないか、という結論に。そう考えると、コストパフォーマンスに長けたモデルとも言えますな。やっぱり、高いけど。
 となると、果たして、ヨシダ大絶賛のミニONEへの評価はどう変わるんだろうかと、試乗してみたら……、これがいい、やっぱり、いい。といっても、比較していいというよりは、そのキャラクターやらまとめ方、そして、バランス含めて、とってもいい存在であることを再認識しましたといった感じでしょうかね。シャシーの味付け、1.2Lエンジンのパワー感とトルク感、その価格やら、すべてひっくるめて。つまり、いちばん欲しいモデルであり、自分に見合っているモデルであることは変わりありませんでした。
 ちなみに、このミニONEは、昨年、能登へと一緒に出かけた車両でした。走行距離はそれほど増えていませんでしたが、硬さを感じたシャシーもずいぶんとしなやかさが生まれていました。こうして眺めてみると、アイボリー系のボディカラーもいいですな。

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