#1081 先発ゆえの分がある、メルセデス・ベンツ Bクラス。

 さて、輸入車試乗会のあれこれを書いていきましょうかね。まずは、メルセデスベンツBクラスとBMW2シリーズアクティブツアラーから。って、たまたま同枠で乗ることができまして、比較試乗となりました。
 振り返ってみると、ここで最近のメルセデスベンツについて書いた覚えがありません。カーオブザイヤーを受賞したCクラスですら。いや、Cクラスについては、撮影した写真が見当たらず、掲載できないなぁ→時期がずれる→ついつい後回しに……、となっただけのこと。個人的にはBMWびいきではありますが、だからといってアンチ、メルセデス・ベンツではありませんので、勘違いされないよう。
 といいますか、メルセデス・ベンツは、メルセデス・ベンツなりの良さがあると思っていますし、それはボディであったりシャシーであったり、それらが作り上げるコンフォートライド感がもたらす安心感にあると常々語っています。ただ、ここ最近の少し前のメルセデス・ベンツは、あまりにタイヤサイズを含めて、スタイル(というよりも第一印象)を意識した商品展開をしており、それはメルセデス・ベンツの良さをスポイルしてしまうもので「違うだろう」を感じていました(#429参照)。ところが、最近、これが、少しずつ変わってきていました。なんていうんでしょうかね、メルセデス・ベンツというブランド性とは何かを、彼らが再認識し、それを商品に存分に表現してきたとでも言いましょうか。って、ドイツ本国の開発だけではなく、日本法人のマーケティングに至るまで、ちゃんと同じ方向を向いている。
 さて、前置きが長くなった。で、Bクラスですが、好印象だらけでした。それは、Cクラスに感じた高い技術力がもたらすクルマたる基本性能だけではなく、先に述べたメルセデス・ベンツらしさが存分に表現されていまして、その両方があってこその好印象。たとえば、グレード展開。ボトムグレード(B180)を価格だけの見せかけとするのではなく、威張るかのように飾ることを売りとしていません。そして、そのB180では、カタログ装備表(メーカーオプション扱い)において、16インチホイール以外を選ばせるような余地を与えていません。これは、素性がいいことの自信の表れであり、素のままで乗って欲しいという意図と捉えていいと思います。
 ということで、クルマに対する評価は、日本では3つのカーオブザイヤーすべてを受賞したCクラス的な新世代メルセデス・ベンツのテイストを手に入れており、とてもよく仕上げられたモデルとまとめられます。ただ、それだけじゃない、個人的に、そこを高く評価しています。
 って、Bクラスの話だけで書き過ぎました。2シリーズアクティブツアラーとのあれこれは、へ。

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