#1076 ステップアップさせすぎ? スバル・XVの正常進化 その1。

 昨年末、スバルXVが一部改良を受けました。XVのベースとなった現行型インプレッサに対しては#297で書いたとおり、高く評価しています。いや、厳しい目は持っていますけど。ちなみに、あのアーティクル(#297)は、このホームページ全体の中でのトップアクセス数を保持したまま。1.6L+MTってキーワードがとてもレアだったこともそれに加担しているようですが。で、そんなインプレッサからその方向性を明確にしたスバルのクルマ造りですが、クラブレガシィとは別の観点からあれこれと追いかけてきました。ということで、改良を受けたXV(ガソリン車)にて、あれこれとチェックしてきたわけですが……、って、先にインプレッサを試乗しておくべきだったか。しまった。ま、いいや。
 そのXVですが、えっとですね、あのですね、そのですね、大きく変わっていました。内装の質感向上やら、静粛性やらは、さておき、いちばんのオドロキは乗り味。まずは、剛性感をしっかりと作り込んだサスペンションに対して、次のステップとしてしなやかさを与えており、……、って、そう質感が大幅にアップしています。簡単に表現するばらば、路面からのあたりが柔らかいのなんの、そう、あのゴトゴト感はかなり薄れました。その上で、静粛性を与えており、そこにインテリアの質感向上が加わって、まさにクルマ全体としてクラスをアップさせたかのような雰囲気を作り上げていました。そう、何かひとつをアップさせたのではなく、バランスを崩すことなく、すべてを上手くブラッシュアップさせています。これ、過去のスバルが苦手としてきた作り込み方法ですな。というわけで、天晴れ、天晴れ。
 試乗前は、どうだろうかと思っていたギア比のクイック化も、安易にクイックにしたというよりは、サスペンションのしなやかさに合わせたセッティングとしており、違和感なし。ワインディングでは、的確なロールを伴いながら、余計な挙動を見せることなく、スッと駆け抜けていきます。
 ただですね……、と、あえて厳しい目で見つめますと、あれこれはあります。例のリバウンドストローク時の手放してしまうかのようなフィーリング(減衰力不足)は、高速域では感じづらくなったものの、シーンによってはまだ顔を出します。ひとつシーンを挙げますと大人5名乗車時。極端な例ではありますが、まだ、消しきれていないことを感じさせるシーンです。以前にも言いましたが、開発陣もそれを承知しており、今回、手を加えてきましたが、やはり、手を加えるような小変更だけでは対処しきれない課題のようで。ボディやシャシーの設計の部分まで手を加える必要が……、って、開発陣はそんなことも分かっていることでしょうから、やがての改良……を期待しましょうかね。
 って、長くなってきたので、へ。

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