#1044 ふくらぎの刺し身、BOSEのスピーカー、能登のぜいたくな夜。

 どこかへ出かけた時の食事は、ひとりだと、わりというか、かなり地味です。いや、それなりに工夫は凝らしますが、地味です。というか、質素です。ということで、この2日間は派手だったので、今日は地味にすることにしました。
 宿泊している宿は、あれこれと調理道具が揃っているので、何か作るかと思い立ったものの、何せ、調味料関係を持参していなかった。ま、刺し身なら調理は必要ないしと、出かけた先で探してみれば、ふくらぎの半身が300円となもし。ふくらぎとは、北陸流のぶりの出生魚たる呼び名のひとつ。ぶりについては、関東と関西で呼び名が異なることは知っていましたが、北陸でさらに別名になるとは知らず。ということで、見つけたものの、最初はどんな魚が想像つかず。どうみてもぶり系ではあるものの、さらには、関東では背と腹、それぞれが柵に分けられているのに、見かけた切り身は、背と腹が切り離されていない半身(三枚に下ろされたそのまま)。ま、きっと似ているからぶり風味だろうと購入したら、ぶりの幼魚でしたってオチに。
 実は、680円/匹のアジと散々に迷ったのですが、まぁ、今宵はひとりですから680円の出費は贅沢過ぎるでしょうと、300円のふくらぎを選びました。しかし、これが、とんでもなく美味かった。とてつもなく美味かった。一昨日に教えてもらった、地元の人で大賑わいな炉端焼き屋で出された刺し身より美味かった。そして、その分量たるも、旅先で見かけるぶり丼の2倍以上……、なんてことを考えると、外食時には刺し身系なメニューを選べなくなってきます。
 次回この宿に来る時に持ってくるメモに調味料を加えたことはいうまでもありませぬ。そうそう、持参リストといえば、今回はその中にBOSEのコンパクトスピーカー(写真左)がありました。先に帰った親友とも言っていたんですが、この宿は、テレビ不要というか、テレビがあってもつける意味が見当たらない、ところで、その代わりというか、むしろ、いい音楽をいい音で聴ける環境が欲しい、と。ということで持参しましたが、これが大正解。今日なんぞ、泊まり客がほかにいないので、音量を上げつつ、まったりと能登の夜を過ごしております。
 で、とりあえず、今日納品分の原稿書きも終わったので、風呂入って……、って、まだ20時30分前だ。のんびりと本でも読みましょうかね。
 あ、メモ。次回は砂糖、塩、醤油とオリーブオイル程度と、マグカップを忘れずに持参するように、と。不要なのは菓子類。あったら、次々と口にしてしまいますので。

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