#932 レヴォーグで走って、教えてもらったあれこれと、能登に教わったこと。

 今朝6時に金沢を後にして、午後には東京に戻っていました。今回の能登ドライブはもちろんいつもながらに愉しんできましたが、取材という名目があり、また、無給油で1000km走れることを実証する、つまり、燃費16.6km/L以上を達成しなければならず、いつもののんきとは異なる雰囲気にあったことは事実です。
 特に燃費については、どのぐらいの走り方で、どんな燃費が出てくるかを探りながらだったので、かなり気を遣いました。そもそも、取材前日に、都心から自宅までの高速道路の渋滞において、燃費が芳しくなかったことから、当初予定していた山越えルートである安房トンネル経由は諦めて、すべて高速道路にすべきかと思いました。しかし、いざ出発して、往路の中央道で上り基調とはいえ、燃費は18.5km/Lに止まりまして、なんとか目標値を達成できそうな予感もしたものですから、山越えにチャレンジすることにしました。……中略……、初日は16.3km/Lと、最終目標値を下回ってしまいました。ま、しかし、帰りをすべて高速道路にすれば挽回できる数値ですから、気にはしていませんでした。
 そのうちに書きますが、レヴォーグ(1.6Lターボ)にて、超低燃費を引き出すには、65km/hあたりが境目になります。つまりですね、高速道路を走ったからといって燃費がグンと伸びるとは限らないわけです。ということが分かってきたので、翌日の、信号もなくのんべんだらりと走れる能登半島下道ドライブでは、燃費挽回できるだろうと出発。……中略……、ところが16.1km/Lまで悪化。こうなると最終日は帰路はすべて高速道路を走行(500km)をしなければならなかったのですが、どうしても新潟を回って帰るというあの遠回りルートに納得できず、気付いたら、またも山越えしていました。おいおい。
 ま、最終的には16.9km/Lを達成し、1000km無給油で走れることを実証できました。もちろん、高速道路だけを走っていれば無給油で1200km走行まで行けたんじゃないか、という予測もあります。しかし、先にも述べましたように、高速道路にて低燃費を出そうとすると我慢を強いる走りをしなければなりません。そう、ただたんに燃費を求めて、走りが犠牲になるドライブって、スバル車らしくはない、と。ということで、今回の往復ともに山越えをし、中日は下道を350km走りながらも、トータルで16.9km/Lという燃費を達成したことは、とても意義があるものだと思っています、自負しています。もちろん、超エコドライブはしていませんから、まだまだ改善の余地は大きくあります。
 以前にも書きましたが、目的地まで高速道路を走るのもドライブの愉しみのひとつですが、途中にも、そして出かけた先にある愉しさはまた格別のもの。そして、それは下道ドライブでしか味わえないものです。今回巡ったスポットは、取材ゆえに能登の定番観光地ばかりを選定しましたが、それでも、あれこれと発見があり、あれこれと愉しい会話がありました。偶然という出会いがあってこそ、発見という出会いがあってこそ、旅は、ドライブは楽しいもんではないかと、そう思うわけです。出来合いのパッケージや、何でも手に入る手軽さにはない魅力とでも言いましょうか。
 今回、能登での締めくくりは、夕暮れのなぎさドライブウェイでした。朝に訪れた時には荒れ模様の天気だったので、夕暮れの空を撮影できるかもと、再度訪れたのですが、夕陽は見られず。ま、青空が見られただけでもラッキーだったとか、つまらないあれこれを考えながら、奥能登のパン屋さん購入してきたたまごパンをかじってました。そしたら、この写真の撮影の後、太陽が雲の隙間からちらりと顔を出しました。
 何もないようで何かある、無駄なようで無駄ではない。そうなんです、そういうことなんです。能登ってのは、そういうことの大切さも教えてくれる地なのです。おや、書き出しと、結論が見合っていませんな。ま、いいや。

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