#924 昔よりも今を強く打ち出しつつ、皆を戸惑わせなかった小田和正のライブ。

 クラシックしか聴かないと思われるかもしれませんが、そんなことはなく。というわけで、本日は、小田和正のライブに足を運びました。そもそも、小田和正は、といいますか、オフコースを意識的に聴くようになったのは、実のところ妹からの影響。そう、世代を考えると、逆だろうって感じなのですが。そうなんです。
 ちなみに、初めてオフコースの曲を耳にしたのは小学生時代。学校が終ってからしょっちゅう遊びに行っていたダイエー横浜駅西口店のたしか4階にあった釣具屋さんにて、竿をあれこれ見ていた時でした。“さよなら”が 流れてきて、なんてもの悲しい曲なんだ、と小学生ヨシダは感じたのですが、あの時の情景は今でもはっきりと、しっかりと覚えています。どっかに書いた記憶もあるな。ま、いいや。
 話がずれた。で、小田和正のライブはいつものごとく、3時間近く、30曲近くでしたが、今回は今を全て演奏するという構成でした。言い換えると最新アルバム全曲演奏。こうしたあえて過去を外した構成とすると、昔を懐かしむ人々は、初めて耳にする曲に戸惑いを覚え、いつしかついて来られなくなるのが常なのですが、小田和正のライブでは、カンペ的にあちこちに歌詞を表示するモニタがありまして、新譜を知らずしても、言葉を聞き取れなくても、新曲を聴き取ることができます。言い換えますと、聴かせるライブたるクオリティを作り上げていました。
 なるほどね、無理に新譜を買わせるだけではなく、買わなかったとしても愉しめる→良かったから新譜を購入……、ってな流れまで考えていたかどうかは分かりませんが、松田聖子の新譜(予習しておかないとついて行けない)+ヒットメドレーというライブ構成よりは、よっぽど好感が持てるものだったと思いました。
 この方、相変わらず花道を走っていましたが、なんと66歳だそうで。自分と20歳違いか……。すぐ目の前で歌っている姿を見て、20年後の自分はここまでアクティブでいられるのかな、なんてことを考えました。そう、成功しているか、ではなくて、アクティブでいられるか、って。

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