#917 演出されてはいない生活感あふれる街並みがとてもきれいな、能登の話。

 まだまだ続きます、能登の話。これは以前から感じていたことなんですが、どこを走っても能登ってのは街並みがとてもきれいで、それにいつもいつも感心しています。どうしてだろうを考えつつ。ちなみに、ここで語る街並みとは、いわゆる観光スポットではない、日常にあふれている街並みのこと。ですから、それは観光客は立ち寄らないような小さな漁港であったり、3ナンバー車はあえて走らないような細い路地でのこと。つまり、生活感にあふれている街並みのこと。一般的にこうした生活感がべったりの街というのは、ある意味日本的センスにあふれているものですが、能登の場合はそれがありません、見当たりません。
 もちろん、観光を目的として演出された統一感やら、旧さを表現したテイストはなく、つまり、あえて見られることを意識した整えもありません。電線を地中に埋めたり、そんなあれこれはありません。ならば、そこに何があるのかと言えば、清潔感に通じる美しさですな。見苦しいものが目に付かないし、妙な色合いの看板がない。そして、ゴミも落ちていない。下手すると、雑草すら生えていない。そんな街並みゆえか、たとえ赤いコカコーラの自動販売機があろうとも、ちゃんと街並みの風景に溶け込んでいる。かといって、美的センスに優れていると表現するには届かない、ただ、汚していない、崩していない、そんなスタンスとでも言いましょうか。
 これ、住人の方々は意識していないようなのですが、意識しなきゃ、ここまでのことはできないと思います。といっても、行政が絡んでいる様子もなく。集落たるまとまり感が強いだけ、でも、住人はそれを意識していない、ってなことのような気はしているのですが。
 今度、訪ねた時に、もう少し深く訊いてみることにしましょうかね。

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