#916 アルプス越え含めて、様々なシーンがあるから愉しい能登ドライブ。

 自分にとって東京−能登ドライブ(ほとんど下道)の醍醐味は、山から海からワインディングから峠越えまで、様々なシーンに出会えることに尽きます。ここにはそんなシーンのあれこれを並べておきましょう。
 心に強く残っている主たるシーンは、やはりいちばん上のようなところ。能登半島では、海に突き出した小さな岬をクリアして、その景色に別れを告げた途端に、次の入江とその次の岬が写真のように目に飛び込んできます。その変わりように驚かされ、打ちのめされを繰り返していくのですが、その異なる驚かしにもはやいやはやしか言葉が出てこなくなります。ひとつひとつの岬でのんびりしていたかったのですが、夕陽に間に合わせるために、立ち止まることはあまりせず。
 2番目は、なぎさドライブウェイ。車線のない、ある意味の無法地帯ですが、自然と節度は保たれるもの。時に、右側通行を強いる対向車もいますが、ま、例外と言えましょうかね。まさに定番観光地ですが、割と好きなところで、人々が居ない時に足を運んでいます。
 3番目は、ナビには載っている、しかし、走ってみたら林道扱いだった道。ここは前回も走っていますが、その時には、クルマ通りが少なく草木が張り出していました。しかし、あれから草刈りが行われたようで、ご覧のような道幅がちゃんと確保されていました。って、それでもすれ違いはできませんけどね。
 4枚目もナビに掲載されている道、でも、ナビは選んでくれない道。海沿いをトレースしていると、結果、こういう道をトレースすることになりますが、これが愉しい。それは、のぞき見とは異なる、人々の生活を目にできるという意味合いの愉しさ。出会った人々は、東京ナンバーのクルマに驚きを覚えるようですが、みなさんにこやか。というか、昼間はそもそも人と出会うことはほとんどなく、夕暮れになると仕事終わっての人々に出会う程度だったかなと。
 5枚目は、これが富山のスーパー農道。農道という響きからまったりをイメージされるかもしれませんが、これがまったりしていない。軽自動車であろうと、軽トラックであろうとも速度域はそれなり。とろとろ走っていると追い抜かれます。そうそう、スーパー農道は富山オリジナルの名称だと書いたら、茨城でも、スーパー農道って呼び方をしていたと親友より。この名称は、富山だけではないようです。
 6、7枚目はアルプス越えしているところ、か。6枚目は、あまり走りたくないけど、効率を考えると、走らなければならない国道41号線。トラック街道でもありますが、それほどストレスなく走れるのは、やはり平日だからでしょうな。皆さん、走り慣れたクルマばかり。
 7枚目は、たしか安房峠越えのシーン。皆さん安房峠トンネルを利用されますので、こうして峠越えするクルマはほとんどおらず。路面は荒れ気味でして、スポーティなシャシーを与えられたクルマには、少々辛い面もありました。同乗者がいたら、クレームは確実、そんな路面でしたな。
 そうなんです、能登だけを走るなら、こんな充足感は得られません。高速道路を利用して東京から金沢まで走ってしまったら、あんな出会いもありません。峠を越えていくから、そして、その先に何かがあるから、だから愉しい。ゆえに、帰り道は疲れ果てています。
 あ、そうそう、能登半島を巡るには、時計回りがいいと思いました。今回は、東を回って西側にて夕陽を眺めようと、反時計回りルートを選びましたが、午後、西側は逆光シーンが多くなり、ダイナミックさが少々ぼけてしまいます。完全に陽が傾いてしまえば、それはそれでカッコイイのですけどね。

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