#908 クラブレガシィに書き切れなかった、レヴォーグ話、その1。

昨日、なんとなく編集部に立ち寄ったら、クラブレガシィ最新号が刷り上がっていました。え、つい数日前、このテーブルで校正見ていたのになと思ったらば、あれから1週間が経過していたようで。と言いますか、そんな短期間でこうして本になってしまうんですね、最近は。
 ということで、クラブレガシィで書かなかったあれこれを少しずつ。あ、書かなかった理由は、文字数が足りなかったから。書けないとか、書いちゃいけないとか、そんな理由ではありませぬ。あしからず。
 まずは、あれだ、GT-SとGT系の評価について。個人的なイチオシは編集後記にも書きましたようにGTではなくて、GT-Sです。ここでも書きましたが、GT-S系のシャシーはクラス感としてひとつ半ぐらい上を作り上げてきました。何が違うかって、やっぱりダンパーが大きい(ほかもあってではあるけど)。ビルシュタインのセッティングはもちろんサスペンションの動きを規制する方向ではありますが、ビルシュタインならではの微低速での動きが緻密であり、美しくて、もううっとり。とうとう、ビルシュタインをここまで使いこなしてきましたか、と、過去のレガシィのあれこれを振り返りつつ、感無量的な何かを感じたほど。とにかくその美しさにあふれる路面トレース性は、まさに輸入車的。その接地感は、どんなシーンでも破綻することなくて、今回の試乗会ではあえてアスファルトが剥がれたようなハードな路面(オフロードではない)でもテストしたのですが、操舵してもちゃんと舵が利く。これにはかなりのショックを受けました。そして、高速域でのダンピングも格別でして、高速走行でのフラットライド感にもうっとり。
 もちろん、乗り心地性能評価においては、GT系のほうが上。先のシーンでも、GT系はサスペンションの動きを許す方向にセッティングされていますから、その分、乗り心地という面からすると快適さがあります。ただしですね、そうなんです、ただしが付くんです、GT-S系は動きを規制されてはいるものの、突き上げ感含めて、嫌みを感じないレベルに仕上げていまして、問題ないかと。いや、ひとりで乗るならばって条件付きではありますけどね。GT系がダメと言っているわけではありません、GT-S系の仕上がりが、バランスぶりがハイレベル過ぎるがゆえのこと。乗り心地については、捉え方、使い方次第で、評価は大きく変わりますしね。
 と、まずは、ここまで。
 あ、編集後記に京都と書きましたが、あれ、能登に変更します。いや、金沢もか。ということで、石川県にしておきます。

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