#902 後先を考えずに、気の赴くままに走った、気分爽快能登半島ドライブ。

 よく走ったもんだと自分でも感心します。金沢を後にして、能登半島を巡るルートへと出たのですが、今回は、海岸線を徹底的にトレースしました。なので、自動的に、なぎさドライブウェイやら、なんたら岬やら、定番スポットも巡ることになりましたが、とても良かった。まず、天気が良かった。で、平日なので景色をほぼ独り占めできたことも良かった。ビートルデザインも良かった。と、良かったことだらけ。この良かった加減をどうまとめようか、どう結論づけようかと思ったのですが、ここでは写真を用いた表現としておきましょう。クリックして拡大してみてください、言葉不要であることを感じ取ってもらえると思いますので。
 翌日に東京での予定がありましたので、早々に戻らなければならなず、能登半島1周は無理だろうなと思っていましたし、輪島までもたどり着かないだろうと思っていました。が、結局、引き返し予定時間をオーバーして、輪島まで足を伸ばしました。何故か。いや、単純に愉しかったから。表現を変えますと、こんな豊かな時を終わらせたくなかったから。走れば走るほどにあれこれに出会い、時を共に過ごした分だけ愛着が湧いてくる。そんな愉しさ、そんな豊かさ。
 先に挙げた、良かったあれこれがあると、どこまでも走って行きたくなるものです。計画を立てて、計画どおりにことが運ぶことも、それはそれで愉しみ方のひとつですが、無計画なままに、気の赴くままに、時には無鉄砲になることで、愉しさは増していくものです。ま、ドライブだけではなく、人生も同じですな。今回は、無鉄砲さを意識しつつ、勘で行動しましたが、こういうスタンスになると、全てが良い方向へと転がるのが常。というか、転がるとかいうレベルではなく、乗算的に愉しさが増していくから不思議です。
 この日の総走行距離は600kmオーバーでしたが、そのうち8割近くは下道でした。その理由は、ETC割引(深夜)が始まるまでひたすらに我慢したこともありますが、まぁ、気分のいいドライブだったがゆえに、自然とそうさせただけのこと。高速を使うよりも、あえて下道を走りたくなる、そんなドライブルートって、とってもいいと思います。そう考えると、東京−能登半島は、途中にアルプスがありますから、下道を愉しめるルートと言えます。そう、避けるのではなく、あえて、突っ込むのです。
 最近書いた原稿で、いいクルマ(タイヤ)はどこまでも走って行きたくなる、ってなフレーズでまとめたものがあります。今回は、まさに、それでした。クルマについて、出会いについて、なんて細々は、後で。って、書く必要はないのかな、レポートじゃあるまいしね。

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