#886 スバル車としての進化を含め、まさに期待どおりだったレヴォーグ。

 さてと、レヴォーグの話。本日、公道試乗会が行われましたのでまずはファーストインプレッションを。感じたのは、あれこれ細かいコメントはありつつも、いいクルマに仕上がったなぁという印象と、スバルの中で最も進化したモデルである(言葉にすると当たり前ですが)という2つでした。
 ひとつ目のいいクルマについては、まさにバランスがいいことがポイントでして、目標と、実際の乗り味が見合っているところが好印象。たとえば、乗り心地は、スバルもようやくここまで届きましたか、よくやりました、合格ですといった感があります。18インチタイヤをはいたGT-Sは、整えられすぎた感もあって、シャシーの一連の動きの中にドタバタ感が見当たらず、路面によって異を感じさせることもなく、そういった観点からするとGT-Sを選んでも不満はありませぬ。そう、クラスとしてはその上にポジションがあるはずの現行型レガシィも、インプレッサに対して上質感も表現したはずのXVであっても、届いていなかった領域の話ですな。
 ふたつ目のスバル車の中で云々については、最近のスバルは、新型車がデビューする度にステップアップが大きいと書いてきましたが、レヴォーグにおいてもそれが言えます。つまりですね、キャラクターとは直接的に関係ない、クルマとしての仕上がりの話。そう、これまではフォレスターがトップでした。そういう観点からあれやこれやと比較するとですね、このレヴォーグは、現行型レガシィを過去へと追いやった感があるほど。6年という年月差ゆえに仕方ないこととはいえ、5thレガシィ→レヴォーグと捉えると、今回のステップアップ“も”随分と大きいものとなっていました。といいますか、それほどに仕上がりがいい。
 と、考えると、次期型レガシィは、どこまで進化しているんだろうかという期待もあります。現時点において、TWや、3.6Lエンジンなど、次期型から消え去るアイテムを持ったモデルについては、買いと言えますが、現行型と要素が重なるモデルならば、次期型を待つのも一手かもしれません。つまり、新型アウトバック2.5Lが欲しいならば次期型を待つのもいい、でも、アウトバック3.6Lが欲しいなら、現行型しかないと。
 レヴォーグの細々については、再度試乗会に出かけますので、その後に……。あと、次号のクラブレガシィにて。そうそう、下の画像は、初めて見たギャラクシィブルー・シリカ。好みな色合いでした。
 #893にて、レヴォーグ試乗記その2を追記しました。

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