#880 時代やら製作予算とは関係ない、独眼竜政宗のクリエイティビティ。

 海外ドラマについていろいろと視ていますが、一方、日本のテレビ番組はほとんど見ていません。ですから、あれこれと話題をふられても分かりません。ドラマ話は見ていないのひと言で片付けられますが、仕事上でのCMの話題だったりすると、ちょっと困ることもあります。
 さて、そんな日本のテレビについて。といっても、かなり昔の作品。最近、NHK大河ドラマの独眼竜政宗が再放送されています。この作品は、落ち込んでいた大河ドラマの立役者なんて評価もされているようですが、その前に放送されたいのちにて大河ドラマ人気を復活させて、これに繋いだと記憶しているのですが……、ま、いいや。で、独眼竜政宗は今さらに視ますと、緊張感ある言い回し(脚本)と、それを存分に表現できる役者、そして、そのイメージを強調するかのようなカメラワークと編集、そのほかあれこれと、その作り込みはかなりのもの。単純にバブル期の作品ゆえに予算があったというよりは、それとは直接的に関係なく、やはりクリエイティブな面から良くできた作品だと感心してしまいます。
 ついつい、最近の作品と比較してしまいますが、たとえば、今、放送中のNHKの連続ドラマ……、確実なる差があると思います。たとえば、山梨の描写、こぎれいな質素感や、感情を揺さぶられぬ役者の涙に、作り込み不足を感じます。ただ、知人は、貧乏くさいのは今に受け入れられないから、あれでいいのではないか、と言っていましたが、単純に見せ方(演出)の問題とは異なる、クリエイティブたるクオリティの違いのように思うのですが。あの作品は、主人公以外のシーンはまだ見られるのですが……。
 そんなことを考えていると、テレビ離れの要因は、単純にイマドキに振り回されている何かにあるような気がしています。視る者はテレビに対してイマドキだけを求めているのかな、と。いや、雑誌もね。

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