#879 抜けたではなく、ぶち抜けていた、ステアリングダンパー交換記。

 うちのグランドチェロキーですが、最近、ステアリングダンパーが抜けました。といいますか、ぶち抜けていました。ロッドはご覧のとおりひん曲がり、オイル漏れどころか、完全なるオイル抜けを起こしていました。って、いつそうなったかは記憶にあります、しっかりと。あれは、雪が降った数日後、雪を踏みしめようと走っていた時のこと、片輪を雪の山に突っ込ませたつもりが、それは雪ではなく半ば凍りかけた雪で、しかも、もう片輪の路面はアスファルト、で、ちょっとスピードは高め。つまり、片側ではあまりに大きな入力があったのに、もう片側では逃げ場を封じられていたため、ダンパーは耐えきれなくなってあえなく破損、と。さすがに自分でもあれでは無謀というか、無理だったと思います。すみませぬ。
 そして、アメリカから取り寄せて装着してみれば、あ、ステアリングのフィールってこんな感じだったのか、ってぐらいに操舵感が生まれました、いや違う、戻ってきました。そう、完璧に抜けていたもので。で、ステアリング操作の左右でフィーリングが異なるのを調整しつつ試走をしていたのですが、操舵感を深く深く探っていたらですね、経年変化でくたびれているあちこちに手を入れてやると、このクルマかなり良くなる、いやいや、あの頃が戻ってくるような感じを受けました。考えてみれば、登録から13年、22万km走行ですから、くたびれていて当然のこと。ま、ゆっくりと、あれこれと交換していきましょうかね。
 ちなみに、このステアリングダンパーは一般のクルマにはなく、フロントリジッドサスペンションをもったクルマ独特のパーツ。アメリカではステアリングスタビライザーってな表現もしていまして、路面からのキックバックを受け止めたり、ジャダーを消したり、そんな役割があります。
 追記:ちぃーとばかり、夜のワインディングを走ってきましたが、これがなかなか良くて、気がつけば50km。サスペンションたるダンパーは、無交換のままでいいんじゃないかと思えるほどに。いや、役割は違うんですが、なんていうんでしょうかね、バランスが良くって、もううっとり。あのボロボロタイヤも換える必要ないんじゃないかと思えてきました。不思議なもんです。

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