#860 食材に力があるならば、調理方法は簡素でいい、ってな話。

 とてもいいパン屋さんがあるからと友達に誘われて、八ヶ岳を一周してきました。というか、八ヶ岳の北側にあったので、結果、一周していました。そのパン屋さんは、分かりにくいことこの上ない場所にあるんですが道案内も出さず、って、あえてのことだそうで。
 そんな店舗ですから、ご想像のとおり、分かりやすくいえば、イマドキなオーガニックテイストにあふれており、店員さんの言葉使いにおや? を感じて、ふっと訊いてみれば、やはり東京からの移住だとか。いやはや、そんなライフスタイルにうらやましさを感じましたが。
 写真上は、そのパン屋さんでのランチプレートなるもの。よくいえばオーガニックテイストにあふれ(この言葉しか出てこない)、悪くいえば簡素。質素とは違う簡素。ただ、こういう質素、いや、簡素は大好きだったりします。素材をそのままに生かした調理方法と言いましょうか、調味料はあくまでも脇役たる存在に止める、そんな調理方法。パンに何も付けず、野菜にも味を大きく加えずに食すことを好む者としては、これで十分、というか、これがいい、と。もちろん、そこには食材そのものが持つ、力強い味があるってことが前提ではありますが。
 なんてことを考えると、都会で売られている、力(味)のない野菜以外を手に入れられる幸せを、いまさらに再認識しました。

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